第70話 辿り着いた場所

  • 2018.12.28
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2018年12月16日、その日は遂にやって来ました。それは僕らのユニット、そしてショップでもあるJuhla Tokyoにとって、今年最大のイベント《Juhla Yanesen Sakaue Festival Vol.1》の日。ちなみに「ユフラ 谷根千 坂上フェスティバル」と読みます。これはフィンランドから3組のアーティストをJuhla Tokyoにて直接招聘し、また国内も4組のアーティストを招いて、フェスを行うというものです。会場は何と店の裏にあるお寺「養源寺」。お寺の本堂でライブを行い、境内では雑貨や飲食などの出店を楽しんで頂こうというイベントです。これを単なる個人店でやろうと言うのだから、かなり大胆な企画です。

由緒あるお寺でフェス!
ここまで来るのに、いろいろありました…。
左上:キッチンカーではコーヒーと汁無し坦々麺という異色のコラボ。
右上:境内に出店もご用意
左下:こんな屋台ブースを調達。
右下:フィンランドサウナ!

コーヒー屋の僕は、音楽はもちろんイベント運営の事も分からないので、準備の大半を代表のO川君がほぼ一人で行いました。でも初めての事だし分からない事だらけで、一時は本当に出来るのか、計画が頓挫してしまうのではないかとヒヤヒヤモノでした。しかしいろいろな偶然や幸運に恵まれ、何とか当日を迎えました。

僕はO川君が調達してきたキッチンカーでドリップコーヒーの販売。また近所で飲食店を開業準備中の若者が、アジアンテイストな料理も提供する為、キッチンカーは一台をシェアして使いました。フィンランド音楽担当のシオミさんは、招聘したアーティスト達のアテンドで大忙しです。その他にも会場内外の設営や警備誘導など、僕らだけではカバー出来ない多くの作業があり、たくさんの人員が必要でした。でも多くの友人知人、更にはユフラショップのお客様でボランティアを買って出てくれた人も現れ、無事にスタートすることが出来ました。

いよいよライブが始まると、本堂では電子音楽やJAZZ、アフリカンミュージック、アコースティックギターの弾き語りなど、バリエーションに富んだジャンルが演奏されました。また境内でもコーヒーやフードの他、エストニア雑貨の販売やフィンランドサウナの体験スペースなど多様な展開を行ったことで、多くのお客様にご来場頂き、またお楽しみ頂けて大成功となりました。

…なんて語っていますが、実はワタクシ、演奏に関してはほとんど観る事が出来ませんでした。

右上から時計回りに:日本にファンも多い大御所Jimi Tenor、DJのToimi Tytti、突然京都に引越してきたAntti Hevosmaa
浅葉裕文トリオの面々。かっこいいデス。

Trio Daagouの面々。
以前取り上げたセネガルバンドの仕掛け人ご夫婦が、今回も!

左上から時計回りに:在日ファンクのギタリスト仰木亮彦、GINZA SIXのBGMを担当する西原健一郎、フィンガードラマーShogun Beatz、地元のヨコシマーズ

当日は境内で温度計が4℃を指したなんていうほど寒い一日。だから皆さん温かいコーヒーが欲しくなる訳で、イベント中の僕はひたすらコーヒーを淹れ続けたのです。ホントにノンストップ。しかもあまりに気温が低かったため、想定以上にお湯が沸かなかったのが正直に言うと一番大変でした(笑)

振り返れば6月の終わりにJuhla Tokyoとして始まったシェアオフィスとショップ。そこから様々なイベントやセミナーを展開し、またショップオリジナルのコンピレーションアルバムやドリップバッグも作りました。その過程で、地元・千駄木を中心に国内外から多くの人にお越し頂けて、たくさんの新しい繋がりが生まれた年でした。

キザな事を言うようだけど、出逢えた全ての人に感謝の気持ちでいっぱいです。今年の始めにはそのカケラさえも想像することの出来なかった所に、今の自分が辿り着いている事を実感しています。同時にとても不思議な感覚も憶えます。来年は一体何処へ行くのか、何が待っているのか、楽しみでなりません。

今年もコラムをお読み頂きありがとうございました!来年もこのコラムで、または実際に何処かでお目にかかれますよう。良いお年を!




この記事へのコメント


ほな

洋楽と神社の組み合わせが絶品です。


ほな

来年は見に行きたいです。

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