「もしかしたら明日食べるかも?」と思い冷蔵庫に入れっぱなしにし、おいしいフルーツをダメにした苦い経験ありませんか?
冷蔵庫の中で変色するフルーツを発見した時のあの切なさといったら。幾度となく失敗しましたが、今はすぐに食べられないフルーツは冷凍または加熱することにしました。
加熱といってもジャムは大量のお砂糖を使用し食べきれないことも多いので、甘味少なめ軽めのコンポートにします。
この時期ならば、プラムや桃。少し前ならあんずやチェリーなど旬のフルーツを使います。
今回はプラムで作りました。コンポートを作るとき、私の基本ルールは皮と種を一緒に煮ることです。皮を入れるのは、皮がとても良い香りを有していることが多いからです。種の周りは酸味が強いことが多いのですが、種を入れることで味わいが複雑になり、不思議とおいしくし上がるので必ず種を加えてます。
それから、皮は赤色で、中身が黄色や白っぽい果肉のプラムやりんごを炊いていくと皮の色素がシロップに溶け出し、果肉が真っ赤に染まってゆきます。果肉はとろりとしたシロップをまとって艶やかに仕上がるのです。自分の手でフルーツが一層美しい姿に仕上がるのは心踊りますし、手しごとの醍醐味でしょう。
フルーツを色よく仕上げる道具として最適なのは銅鍋です。一般家庭ではお持ちではないとおもいますので、ステンレスの鍋に何か銅製品を入れたり、抵抗がなければ洗った十円玉を入れてみるという裏技もあります。銅鍋を使った場合、そのまま放置すると化学反応を起こす可能性があるので、仕上がったらすぐに保存容器に移すこともお忘れなく。
ちなみに青梅、杏子、桃などの種子はアミグダリンという毒成分が入っています。これはバラ科サクラ属の植物の未熟果実の種子の中にあります。ただ熟すことで無毒化するということと、万が一食べてしまっても1度に1〜2個の種では問題ないとのことです。
「プラムの甘さ控えめコンポート」
●材料
プラム | 4個(1個150g×4個) |
グラニュー糖 | 60g〜 |
●作り方
1) | プラムは洗って半分に切り、種を取り除き実はそれぞれさらに半分に切る。 |
2) | 鍋にプラムを入れ、砂糖をまぶし30分ほど置く。 |
3) | プラムから水が出たのを確認し、火にかける。初めは弱火、水分がでてきたら中火にして5分ほど煮る。 |
※鍋のふちについている砂糖などはゴムヘラなどでよく取り除き、糖分が焦げ付かないように炊くこと。 |
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4) | 清潔な保存容器に移す。 |
※果物の皮は加熱すればつるりと剥けます。 |
果物の味で調整すること
・糖度が低い果物であれば、砂糖を多めにする
・酸味が少ない果物であれば、レモン果汁を加える。
出来上がったコンポートは、まずは簡単に
・ヨーグルトにのせる。
・牛乳やヨーグルトで、暑い日は炭酸で割ってジュースにする。
(大人なら白ワインやジンと合わせてカクテルにするのも良いですよ。)
・バタートーストにのせる。
少し手をかけてデザートにするときはゼリーやグラニテに。
ゼリーの場合は、
1)コンポートをミキサーにかけジュースにし250ml作ります。
2)ゼラチン5gを冷水で戻し、沸騰直前まで熱した50ml分のジュースに加えよく溶かし、残り200mlのジュースに混ぜて、型に入れ冷蔵庫で固めます。
おかずなら
・お肉のソースに
・フルーツとチーズのサラダなどにできます。
番外編
・チャツネとしてスパイスカレーの味の深み増しに。
マンゴーチャツネは甘酸っぱくてスパイスの効いたもの。それと同様に使えばいいはずです。
もし大量のフルーツをみかけたら、救出させてあげる気持ちで手に入れて作ってみると、思いの外、自分の心が穏やかに、晴れやかになるというおまけもついてきます。
どうぞお試しを。
この記事へのコメント
おこめ
すごい
ぽんで
工夫次第ですね
だあきち
ちょうど冷蔵庫にキウイが残っているので、作ってみようと思います!
ふくたろう
ステキです。
ほな
さすが、驚き。