愛おしい“四つ足”と僕と山。

  • 2025.01.14
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やっと冬らしい冬がやってきた!欲張りな僕は、日本の春夏秋冬全て好き。どの季節も「この季節をどう楽しむか?」とワクワクしてくるのであります。特に冬は、無積雪期、積雪期によって楽しみ方が変わるし、酒に合う食べ物も…と想像するだけでヨダレが止まらなくなるので本当に困ったものです。

冬の序章、無積雪期の自然の何が良いかって、空気が綺麗なこと!おかげで空は青いし、空気は遠くまで見渡せる程澄んでいる。今回はその恩恵を100%受けるために低山登山に行きました。

最近一緒に遊びに行けなかった家族と愛犬のクマも車に乗り、登山口へ向けて出発。クマに奥様に娘、みんなが欲しいものを途中のコンビニで買った後登山口で装備の準備をしていると、お財布は軽く、そしてバックパックの中はお菓子だらけに…。覚悟はしていたけれどいつも覚悟の斜め上を越えていくのが僕の家族。今日も平和だということにしておこう。
バックパックの中がおかしだらけ…。
“いろいろ”重たいバックパックを背負い、キンキンに冷えた空気を吸い込んで気持ちを切り替え、一路最高の景色を求めてトレイルを出発。木々から葉っぱが落ちて風通しがいい森を抜け、少しずつ山道に入っていきます。山歩きとなると母よりも父の近くで娘が歩いてくれるのは、クマも一緒。ふたりとも終始尻尾を振りながら(娘は見えない心の尻尾)山道を小走りで進んでいく。父としてはちょっと嬉しい瞬間です。
父としては娘がいつもよりも距離感が近いのが何よりも嬉しい!
ハイク中、喉が渇くと自動的にクマも娘もぴたっと止まって給水タイム。給水タイムが終わるとまたグングンと山道を進みます。冬は日が短いので森は暗いイメージですが、冬は木々から木漏れ日が四方八方から差してくれるので明るく心地良い。むしろこの時期に日光のシャワーをふんだんに浴びられるのはエネルギーを充電できる気がして幸せこの上ない!
給水タイムの準備を待てずに乗り出して水を飲むクマ。
この山の素敵なところは、どこまでも続く青の先に水平線。手前のススキから緑、そして青への変化はこの季節ならではの絶景…なのですが、今回は残念ながらゆっくりとこの景色をコーヒーと一緒に楽しむなんてことは無縁になりそうだ。

でもそれは納得してのこと。今回は嬉しそうに山道を進むクマのペースになるべく合わせようと山に入る前に決めていたからです。そうなると、人間的ビューポイントなんて関係なく、クマにとって立ち止まるのはおやつかお水か気になる何者かの気配があるかの3つのみだ。ちょっともったいない気もするけど、そんな登山もいつもと違って面白い。
時々現れる絶景にうっとり。なんとなく三匹そろっているのが平和だなあ。
このススキから水性線、空までのコントラストが冬ならではの絶景!
中型犬のクマは、自分の目線で進みやすい道を選び、時にジャンプをして軽快に進んでいく。道選びのスピードやデコボコ道でのバランス感は、本当にうらやましい。犬は四つ足。ロッククライミングでいうところの三点支持。つまり、多少バランスが悪くなっても常に2〜3本の足で支えているからよっぽどのことがないと転倒なんて事はないし、前に進む力も人間の二本足の倍の4本足なので、僕はまったく歯が立たない。4WD、四つ足っていいなあ。
これが本当の4WD?本当にうらやましい。
クマは自由に道を選んで進み、鼻の向きを四方八方に向けて野生の臭いを彼が持つ五感全てを使って楽しんでいる様子。時々僕の方を振り返って見ては、また前を向いて小走りに道を進み始める。きっと僕を気遣ってくれているのだろう。僕はクマが自由に上り下りできるように、繋がっているリードがピンと張らないよう調整しながら一生懸命後をついていく。当然心拍数もいつもより高いし汗も多い。でもそれが気持ち良い自分がいる。なんだかこのスピード感も悪くない!
時々振り返って主人を気遣う?!姿が愛おしい。
少しずつ見え始める富士山の全貌にうっとり。
最後の登りを越えたところで待っていたのは、裾野がドーンと広がった富士山の雄姿。頂上付近は冠雪があり、堂々とした姿。これこそ日本最高峰の独立峰。刺すように冷たい空気と堂々とした姿の富士山。見ているだけで僕の背筋は勝手にピンと伸びる。カミソリのように鋭い風が時々吹き付ける中、ボトルから甘い紅茶を注いですすりながら富士山を眺めていると、仕事もプライベートも徹底的に、手を抜かずに楽しむことを自分に約束したくなりました。
あと一息。幾度となく登っているこの山だけど、いつもここが頑張りどころ。
ここから見る富士山の存在感は唯一無二!ここでもらうエネルギーは本当に長持ちする気がします。
自然のエネルギーをこれでもかというほど充電して、一気に下山を開始。今回はサクッと登って、帰りに美味しいご飯を食べて、渋滞も気にせず帰宅するというのが僕たちの作戦。また四つ足で軽快に下るクマに合わせてトレイルを小走りに下り始めます。
帰りも軽快なクマ。ぼくは帰りだけ軽快。
登りと違って呼吸も楽で、走っている僕も気持ちがいい!四つ足のスピードになれてきた僕も、人間が進みやすい道を選んでどんどん走りたくなる。時々クマは道に座り込み、奥様が合流するのを娘と待ちます。この辺が健気で愛おしいポイント。しばらく待って、視界に奥様が入ると安心したのかまた一気に走り出す…というのを繰り返し、無事に車の元に到着。帰りは旨い飯をお腹が弾けるくらいランチを食べ、余裕を持って帰宅することができました。

さて、次はひとり旅かなあ。
奥様を待つ二人。なんとなく似ているのが面白い。


この記事へのコメント


ゆらん

素敵ですね~!


かぐや姫

御一緒させてもらえて楽しかった!


みそじじぃ

素敵で〜す。


いちご

山にはサーモスですよね


コレステロール

健康の為にも良いですよねー!


mame

親子で登山、いいですね。
わんちゃんも一緒で羨ましいです。


おこめ

いいですね


tama

玄岳ですかね。良い山ですね。


江戸っ子

小さなお子様を連れていかれる時は、クマやイノシシの出現が怖いですものね。犬の存在は有難いパートナーですね。


mako

自然の景色が素敵です!


めるしー

素晴らしい景色!登山を始めてみたくなりました。


コーヒーブレイク

愛らしいクマちゃん!


スッチー

素敵です。


かおるん

体力に自信がないのであきらめてましたが、今年は低山登山に挑戦してみます。


ポンちゃん

低山から望む富士山綺麗ですね! ご家族で楽しまれたとのことで何よりです。


ぽんで

富士山の景色はやっぱりいいですね


ほな

子の低山はどこ。


hirune

登山やったことあるけど疲れ知れずの身体になりたい

  • スッチー

    良いです。

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