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第36話 島人(シマンチュ)~後編

  • 2017.07.10
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黒田 悟志



前回に引き続き、しつこく石垣島のお話しです。しかもブルーラグーンやホワイトビーチなど、皆さんが期待する「南の島」感の無い話ばかりだけど、まあ許して。

米原ビーチの澄んだ海。今回は梅雨で行けなかったけど。
滞在3日目。まずは古民家カフェを訪問しました。前話で登場したOさんご紹介のカフェです。
こちらは東京でお仕事をされてた方がリタイアして移住・開業されたお店で、見つけるのを拒むかのような奥まった場所にあります。

和居津(わいず)という店。なかなか見つけられず迷走。
屋根瓦が独特ね。

関東の某ロースターから取り寄せている豆を使用。
美味しいです。
アクセスがいい繁華街のすぐ裏手なのに、状態の良い古民家がたまたま残っていたそうで、店内は雰囲気の良い素敵な空間が拡がります。先日も某公共放送の古民家カフェを紹介する番組に登場してビックリしました。僕は東京でロースターを営んでいると自己紹介したので、コーヒー談義は勿論、開業のことや、石垣島の現在進行形の話などいろいろ伺いました。

島で暮らすという覚悟と人柄の良さ。彼らの魅力だと感じます。
良いカフェの唯一悪い所、それは時間があっという間に過ぎてしまう事です。長居し過ぎました!この日一番の予定に遅刻です。それは友人ヨッシー&ルミ姉夫婦を訪ねることです。僕が会社員だった頃、同じ会社で働いているのにキャンプ場やスキー場でしか会ったことがない同僚というのが結構いました。ルミ姉もそんな一人で、彼女の仕事ぶりはよく知らないけどキャンプ料理は得意だとか、そんなことはよく知っていました。二人は都内で暮らすいわゆるDINKSだったのですが、石垣島の魅力にハマり、島で農業をやる!と言って、サッカーが出来そうなくらいの農地を買って移住したスゴイ夫婦です。でも本当にスゴイのは、それが病気と闘いながらだったこと、でした。
移住の準備を進めていた途中でその病は見つかりました。ステージⅣの卵巣がんでした。でも彼女はアロマテラピーの専門家だったので、術前後の状況に応じて自分の身体でアロマの効果を試し、治療にあたる自分自身をサポート、奇跡の生還を果たしました。そして5年後生存率10%と言われる中、その5年後を夫婦揃って念願の石垣島で迎えたスゴイ人たちなのでした。しかし現在は再び体調を崩し入院していると聞いたので、励ましの言葉を届けたかったのも、この旅行の目的の一つでした。

これは昨年訪問した時に頂いたスイカ。美味しかった~♪
実は昨年石垣島を訪れた際(水着忘れた事件の時ですね…。)、初めてご自宅に伺い、僕の奥さんはルミ姉のアロマトリートメントを受けたことがありました。場所は分かるので、迷うことなく車を走らせます。到着すると、挨拶もそこそこにヨッシーの車に乗り換え、ひとまずランチに行きました。白保地区の海沿いにある、地元野菜をふんだんに使った素敵なお店です。外観は普通の一軒家なのですが、その美味しさと居心地の良さが口コミで広まり、観光客も多く訪れるようです。そこで美味しい食事を共にしながら、お二人の近況を伺いました。ヨッシーが身内のいないこの島で、入院中の奥さんを献身的に支えつつ、夢を実現するために一歩ずつ歩む姿がそこにはありました。

旬家ばんちゃんという店。優しく、上品で、丁寧な美味しさ。

もう一度言っちゃうけど、優しく、上品で、丁寧な美味しさです。
ランチを終え、再び車を走らせますが、ルミ姉のいる病院とは逆の方向に向かいました。ヨッシーの計らいで、ある場所のある人に引き合わせてくれるためでした。それは、石垣島でコーヒー農園を営む農園主の方でした…。

~続く

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黒田 悟志 Satoshi Kuroda

Day Drip Company 代表

大手雑貨店勤務を経たのちカフェ開業を目指し退社。
飲食系スクールにて開業に向けたノウハウを学ぶ。
卒業後はダイニングカフェやバルなどに勤務する傍ら、コーヒーについても深く学ぶため自家焙煎店にも勤務。

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