前回お伝えした「最終走者」の話。
つい熱く語り過ぎましたが、でも「それなら一層美味しく淹れたい!」と思った人も多いのではないでしょうか。
ということで、いよいよ「コーヒーの美味しい淹れ方」についてお話しする時がやって参りました!ようやく本題?(笑)
ただ、淹れ方そのものを言葉だけでお伝えするのは難しく、そもそも美味しい淹れ方の「美味しい」の部分だけで、ご飯3杯お代り出来ちゃう?くらい濃厚なお話です。
具体的な淹れ方はいつかドリップセミナーなどで御披露するとして、今回はどなたがドリップする場合でも共通する「美味しさのポイント」を2つに絞ってご紹介しましょう。
まずは1つ目。
鮮度=「3タテ」
野球の用語にもあるそうです。3タテを食らう、なんて使います。これは3連敗を表すそうで。
僕が子供の頃、野球はドッヂボールと並んで子供の共通言語でした。でも3タテは知りませんでした。なぜなら、、、実は野球が苦手だったんです!というかスポーツ全般ダメで。
逆上がり出来る様になったのもクラスで最後から2番目だし、自転車に乗れるようになったのなんて小2の時ですよ。それまでは屈辱の補助輪付き(泣)それが今じゃロードバイクが趣味だっていうんだから、人生、分からないものです。
えっと、なんの話だっけ?3タテだ!
蕎麦の世界にもあるそうです、3タテ。
あ、いや、これは脱線話ではなくて本題です(笑)
蕎麦の3タテは「挽きたて、打ちたて、茹でたて」だそうです。美味しい蕎麦の条件ですね。要は鮮度が大切という事です。
コーヒーの3タテもこれに良く似ています。それは、
「焼きたて、挽きたて、淹れたて」
焙煎してから日の浅い豆を、粉に挽いたらすぐにドリップしたコーヒー。これが美味しいコーヒーの条件、というわけです。
でもあまり知られていませんが、ホントの焙煎直後はちょっとイマイチな味なんですよ。
せめて2日目以降の方が美味しいかな。それはなぜか?
実は、コーヒー豆は焙煎直後から大量のガスを発生し始めます。その成分は主に炭酸ガスですが、多くの香味成分も含んでいます。そして発生は(条件によりますが)概ね3週間程度は続きます。
コーヒーにお湯を注いだ時、粉から泡が出て盛り上がった経験はありませんか?
これは豆にガスが含まれている=つまり焙煎から日の浅い状態ならではの反応です。つまり泡が出るのは鮮度の証というわけです。
しかし焙煎直後はガスがあまりにも多いため、お湯を注ぐと泡が暴れ出てしまい、コーヒーのエキスを充分に拾うことなくドリップが進んでしまいます。結果、不安定で味わいの出にくいものとなってしまうのです。
経験的には3日目以降の方が味わいも落ち着き、とても美味しく飲む事が出来ると感じます。
そして2つ目のポイント。これはもっと身近で誰でも出来るカンタンなポイントですが、今日はここまで♪
この記事へのコメント
おこめ
さすがですね。
ほな
さすが専門家です。
ほな
珈琲の3たてを知りました。