第47話 365球投げる

  • 2018.01.09
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2018年、最初のコラムです。
明けましておめでとうございます。昨年も多くの方にご覧頂き、本当にありがとうございました。
本年もコーヒーにまつわるお話しはもちろん、その他のアレコレも、、、いやそっちの方が多いかもしれないけれど、綴っていきたいと思います。 どうぞ宜しくお願いいたします。
年の始めはなぜか富士山を拝みたくなりますね
正直に言うと、今これを書いているのは2017年の年の瀬です。だからひとまず一年を振り返りつつ、来る2018年に想いを馳せてみよう、というのが今日のテーマです。では2017年がどんな一年だったか。年末に振り返って思う事は、実は毎年ほぼ一緒です。それは、年の初めには想像さえしなかった出来事がいろいろ起きたなあ、というもの。
中腰なのは台が低かったから。なぜ右足の踵が浮いてる?
公私共にダイナミックな動きがあった年でしたが、仕事に関して特に印象的だったのは、コーヒーに関する書籍の監修を行ったことでしょうか。「極める・愉しむ 珈琲事典」(西東社編集)という、全280ページ余りの結構なボリュームの本です。その中で「淹れ方」に関する章など、およそ50ページを担当しました。

最初はライターからのヒアリングを新宿のレトロな喫茶店で受けましたが、なんかこんなシーンってドラマであるよなあ、なんて妄想してみたり、ドリップシーンの撮影では、調子に乗って担当カメラマンに僕のプロフィール写真の撮影もお願いしたりして。
以前にも雑誌のコーヒー特集号で一部監修をさせて頂いたことがありましたが、その時と同じく、今回もたまたま縁があった方の推薦によって関わることとなりました。国内にいったい幾つの焙煎所があって、どれほどの焙煎士がいるのか全然わかりませんが、その名が知れ渡った大御所や新進気鋭の若手など、業界内で注目される人達を差し置いて、僕にその機会を与えて頂けたのはとても嬉しかったし、大変面白い経験でした。

そんな出来事が毎年何かしら起きるのですが、全ては人との繋がりがあってのこと。勿論生れた時から繋がりの中で生きてはいるのですが、繋がりを活かすスイッチを入れてくれるのは、何かを発信し続けることだと最近思うようになりました。投げた球が返ってくる、キャッチボールのようなそんなイメージです。
年末に友人限定で『本と珈琲』セットを通販しました。
今年は皆様にも!
美味しく淹れるには、ひとまず熱湯NGデス!
先日、いつものお店でコーヒー豆の試飲販売を行っていた時、ひとりの女性がやってきてこう言いました。
「私、コーヒーが全然飲めなかったのですが、以前こちらで美味しい淹れ方を教えて頂いて、今では時々自分から飲みたくなるんです!」と。そう仰って頂く方は他にもいるのですが、この方の場合は少し違いました。当時この女性には闘病中の旦那様がいたのですが、コーヒーが大好きな彼に病室で美味しく淹れてあげたい、でもどうしたら良いか分からず困っていた時、僕に出会ったのでした。
僕からコーヒーの淹れ方を聞いたのち、病室で旦那様に淹れてあげたら、美味しいと言って喜んでくれたそうです。残念ながら旦那様はその後息を引き取られたそうですが、あの時は本当にありがとうございましたと言われ、僕は胸が熱くなりました。自分がコーヒーに関わる上でとっても大切なことを教えられた気がしたのです。

投げた球全てが返ってくる訳じゃないし、宙に消える方が多いです。それでも投げ続けることが大切で、時折こんな風に純度を増した球が返ってきます。それがまた自分を奮い立たせる力に変わっていく…。


この2018年も新しい出会いや出来事を迎えるべく、投げ続けていこうと思います。受け取って!(笑)
上質な珈琲のある豊かなひととき、を伝えるのが僕のテーマ



今回黒田さんよりクラブサーモスの読者の方に、今回ご紹介した本「極める・愉しむ 珈琲事典」と、黒田さん焙煎のコーヒー豆「Day Drip Coffeeのオリジナルブレンド(100g入)」をセットにして、3名の方にプレゼントいただけることになりました!
黒田さんの監修の本で美味しいコーヒーを楽しみたい方は是非ご応募ください!
※ご応募にはクラブサーモスの会員登録が必要です。





この記事へのコメント


おこめ

綺麗な富士山ですね


デルフィニューム

コーヒー大好きなので、コーヒーの本いいですね


ほな

富士山がきれいです。

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