キャンプに最強？“スッキリ”な組み合わせ

キャンプも登山も、ミニマムを追求していくと皆「スタッキングオタク」になってしまう。スタッキングオタクとは、読んで字のごとく“ぴったり収まる組み合わせ”を常に求め続けるというもはや病気のようなもので、日常的に無意識下で探してしまう。

自分だけのスタッキングを見つけると、もうスッキリ。このスッキリ感は、1000ピースのジグソーパズルの最後のひとピースをはめた瞬間とか、車を運転しているときに走行距離メーターをふと見ると77,777kmなどぴったりの数字になっていた瞬間とか、そんな感じに近い。これはなんとも言えない満足感で心が満たされてしまうのだ。

僕のスタッキングへのこだわりは、「ぴったり」の他に、想定したシーンにおいて便利極まりないコンビネーションを発揮してくれるものであることが大切になる。

ちなみに僕が好きなぴったりの具合は「キツすぎず」「緩すぎず」の絶妙な隙間感で、いざ使うときはスタッキングをバラしてシステマチックに使う時の満足感があること。これを探すのがまた難しいのだ。

先日見つけてしまったのは、「ケータイマグ」と「保冷缶ホルダー」の組み合わせ。僕にとってキャンプに欠かせないこの二つの道具がセットになることは黄金のスタッキングといっても過言ではないのだ。特に今回は、大好きな保冷缶ホルダーがバックパックの中で変形せずに運べるというのが気に入っている。

今回見つけた最高の“スッキリ”な組み合わせ これだけスッキリ収まると見るだけでニヤニヤしてしまう

ちなみにケータイマグと保冷缶ホルダーのふたつは、僕がアウトドアへ出るときに家を出てから帰るまでずっと使い続ける道具になる。

ケータイマグは、運転用のコーヒーにはじまり、活動中の温冷の飲み物やいつでも使えるようにお湯を入れておくために使う。これは火器に使う燃料の節約にも大きく貢献してくれる。そして寝る前につくっておいたお湯で翌朝寝起きざまにつくる蒸しタオルで顔と体を拭く作業は、新しい朝を迎えるために必要な僕の儀式だ。

肌寒い時期のキャンプは常に湯沸かし作業がある これがなんとも面倒で、そして燃料消費も激しくて お財布に厳しい・・・

気づいたら温くなっているお湯なんて無駄を省くために、 僕はいつもマイお湯を常時持っている キャンプ中あらゆる場面で役に立つのだ

朝は昨晩ボトルに入れておいたお湯で 蒸しタオルをつくるところからはじまる	蒸しタオルで顔と体を拭けば、眠気が覚めると同時に ものすごくリラックスした状態になれる

朝の儀式はまだ続き、つづいては残ったお湯を使って エスプレッソを入れる 濃いエスプレッソにミルクと砂糖を入れれば僕の朝の ゴールデンドリンクのできあがりだ

このWACACO エスプレッソメーカーは、 最近の僕のキャンプ道具に仲間入りした 電気無し、フィルター無しでエスプレッソが入れられるのが 素晴らしい

保冷缶ホルダーのメイン用途はもちろん旨いビールを飲むためのもの。時々見る350mlの缶コーラなどにも使うが、僕のは使用率の90％はビール専用になっている。話が盛り上がる夜は、話に夢中になってしまい気づけば飲みかけのビールが温くなってしまって寂しい気持ちになることがよくある。それを防いでくれる最高の相棒であり、一缶飲み終わった後にまた新しいビールをはめ直す作業は、“外ビール”の幸せ度を上げてくれる気がしている。

夜は缶ホルダー単体でBEERタイム 冷たさをキープしてくれるおかげでビールがうまい その分思わず飲んでしまう量が増えてしまうのだ

ほろ酔い気分（と、千鳥足）でテントに向かうと、目の前に満月が見えた こういう心を奪われるような瞬間の美しさに出会えるのと、ジッパーを開けてテントの中に入ってしまえばすぐに就寝できるのがキャンプの魅力だ

僕のアウトドアシーズンは一年中だ。今回見つけたこの満足度の高い組み合わせは、相棒として全国連れ回すことになるだろうな。