ラオス旅 その2 ほっとかれツアー

  • 2019.04.12
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ラオスには「これを体験しなかったらラオスに行った意味が無い!」と言っても過言では無いくらいおすすめのアウトドアアクティビティーがある。今回は、アクティビティー編のお話をします。
メコン川の小さな船上での“BEER LAO”は最上の味なのだ。
ラオスには綺麗なラグーンや原生の森など、素晴らしい自然を探すのに困らないくらい自然豊かな国です。とくに温暖な気候も相まって水遊びが最高に楽しい!まずおすすめなのが、メコン川を小さな船で走りながらサンセットを味わうミニツアーだ。貸し切りの船で、ただただゆっくりと水面に落ちていく太陽を見ながら飲むビールは、最上の味であることは間違いない。
船の中には小さなキャンピングカーのごとく生活全てができるようになっている。船頭のお兄さんと奥さんはこの船で暮らしているそう。
水面に映るオレンジのラインが消えた後、青から黒への美しいグラデーションの世界が広がった。

そして数ある水遊びの中でも特に楽しいのは“チュービング”という遊びで、シンプルながら老若男女誰でも楽しめる素晴らしいアクティビティーなのだ。
チュービングは、簡単に説明するとタイヤのチューブに乗っかってただただ緩い流れの川を4時間くらい流され続けるだけ。一見暇だしつまらなそうなイメージが浮かび上がるけど、やってみた結果は大満足。
大型のトゥクトゥクは小さなトラックの荷台のベンチに座って移動する。ただの移動なのに、これだけでも気持ちが上がってくる。
ガイドの説明は実にいい加減だった。でもそれがまたそれが楽しくゆるい水旅の序章でもあったのだ。

ひとりよりも仲間と一緒に楽しむのがこのアクティビティーを120%楽しむためのコツだ。
まずは町から小さなトラックの荷台に乗り、若干大きめの揺れに身を任せてドライブ移動。流れていくどこか懐かしさを感じる田舎道の景色を楽しんでいたらあっという間に上流のスタート地点に到着。ぶっきらぼうなガイドに川岸で簡単な説明をうけたら“あとはご勝手に”と言わんばかりに彼らは帰ってしまう。あとは自分で下流まで流れるだけだ。
ただただ、チューブに乗って流され続けるだけ…。
ライフジャケットを着ているので、飽きたら川にドボンと飛び込んでみたり、チューブを流したまま泳いでもいい。これだけでも十分に楽しいのだけど、アクティビティーで最高に幸せなポイントは、所々に川岸に作られたウッドデッキ上の場所があり、ここで飲食ができることなのだ。
時々現れる水際の川床で乾杯。飲んで流れる、この繰り返しが僕たちをおかしなテンションにしてくれた。
冷えた体を一気に温めてくれる麺類を注文し、熱々の具材を冷えたビールで流し込む。ひと休憩したら、追加でビールを買ってチューブに乗り込み再び流されながらチビチビとビールを飲みはじめるのだ。
川の上でのBEER LAO。この瞬間がこの旅で一番うまいビールを飲んだ時かもしれない。
ほろ酔い気分で水面に近い自分の目線で緑の森を眺めていると、世界の時間の流れが日々の秒単位から川の流れのようなゆるやかな流れに変わっていくのを感じる。そんなビールと自然時間にチューニングされているとあっという間に4時間なんて過ぎてしまうのだ。
このアクティビティーは、アフターもまた最上の幸せが待っている。大して体を動かしていないのに水の中にいたというだけで水泳の後のようなけだるい感覚が体に残る。このけだるさを解放するために夜の町へ繰り出すのだ。
焼かれた川魚が並ぶ夜のお店。周囲の薄暗さと不思議な香りが入り交じった空気感が僕たちの胃を刺激した。
暗くてほとんど周りが見えない青空飲食街から一店を選び、美味しいラオス料理とビールで再び乾杯の声をあげる。体の中に入るすべてのものが染み入り、チュービングの幸せ感がさらに2段階くらい上がる。
日本でいうジンギスカンの様なシステムで肉や魚貝を焼き、周りにはスープが入っているのでしゃぶしゃぶもできる。暗くて余りよく見えなかったけどうまかった。
ただほっとかれるだけのチュービングだけど、それだけに自由でラオスを満喫できてしまうのだ。皆さんもラオスに行く機会があったら是非チャレンジしてみてください。


この記事へのコメント


おこめ

素敵ですね。行ってみたくなりました


ぽんで

ラオスの原風景にあこがれます


ほな

水温は大丈夫。


ほな

昔の日本だあ。

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