東京オリンピックが始まりました。連日メディアを通じ、選手達の生み出す感動的なドラマや奇跡の展開が伝えられています…なんて、実はこれを書いている今は開催直前。皆さんがコラムをご覧になっている今頃は一体どんな状況かな。そして個人的に気になるのは自転車競技。ちょうど世界最大の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」が終わった直後でして、ツールを走った後に休む間もなく来日してくる選手もいます。日本では取り上げられることの少ない競技ですけれど、オリンピックでもロードレースは開催されるんですよ。
自転車ロードレースは東京・調布飛行場に隣接する武蔵野の森公園をスタートし、多摩地区~神奈川県相模原市を通過、山梨県道志村を山中湖まで駆け抜け、更に幾つかの峠を通って、ゴールは静岡県の富士スピードウェイ。その距離たるや男子は244km、女子は147km。獲得標高(道中に坂を登った高さの合計)は男子4865m、女子2692m…。凄いことは分かっても、感覚的には意味が掴めない数字です。そこで先日、公表されたコース図を元に実際に走ってみて、その凄さの一端を垣間見てみることにしました。
その日は快晴。家を出たのは午後1時半頃、気温32℃くらいでしょうか。実際のレースは午前11時スタートですからもう少し気温は低いと思いますが、それでも30℃越えは避けられないかも。まずはスタート地点の多摩川・是政橋へ向かいます。武蔵野の森公園じゃないの?と思いますよね。「パレード走行」と言って、スタートからしばらくは審判車の誘導により徐行で競技開始地点まで移動します。今回は是政橋がその地点、リアルスタートラインに当たります。でもここに来るまでに、既に暑さでヘロヘロ。大丈夫か、俺?
まずは東京・稲城市。多摩丘陵を切り開いて作られた閑静な住宅街を走ります。この辺りは近隣のロードバイク好きから通称「尾根幹」と呼ばれる道があり、道幅が広くアップダウンも繰り返すことからトレーニングに走るライダーがたくさんいます。その同じ道を世界のトップライダー達が走る訳で、レベルの違いをはっきり確認出来る絶好の機会です。僕も「あの選手と同じコースを!」なんて意気揚々と走り出したのですが、なにしろこの暑さ。あっという間にボトルは空です。給水のためすぐにコンビニ休憩となります。この時点で気温34℃。そりゃ誰もいない訳だ…。
これ以降30~45分に1回、給水と言う名のコンビニ休憩を繰り返しつつ、住宅街を縫うようにして多摩市へと入ります。と、ここで道を間違えるという痛恨のミステイク!行き過ぎたのは1km程ですが、無駄と分かった走りはなぜこんなに重いのでしょう(涙) そうそう、これ言っておきたいのですが、 僕は以前からクソ暑い日に走るのが嫌いじゃなく、給水の仕方など自分なりに得たノウハウと冷感体質(霊感じゃないよ)もあって出来ることです。良い子の皆さん、炎天下のサイクリングは真似しないでくださいね!こうして走ること46km(内コースは約30km)。3割くらいはコンビニ休憩の時間でしたが(笑)、夕方5時には町田市、相模原市が隣接する国道16号線・元橋本の交差点まで辿り着きました。
帰路を考慮するとこれ以上は難しく、コース試走はここまでとなりました。この先には幾つもの峠や富士山の麓を走る坂もあったりして、僕には冗談抜きに2泊3日は必要なコースです。選手はこれを6時間前後?でゴールすると思います。想像を絶する身体能力です。しかも全ての競技において、そんな人間が世界中から集まって競い合うのですから、そりゃ感動しないはずがありません。もういろいろな結果が出ている頃かと思いますが、出来ればその感動を余計な感情を持たずに楽しみたかったかな。当初から様々な問題を抱えた大会ですが、選手自身に罪は無く、各競技が少しでも満足のいくものであって欲しいと願うばかりです。
この記事へのコメント
ほな
自転車本体の性能が大幅向上しています。とにかく早い。
だあきち
どんなコースか気になっていたので、写真を見られてよかったです。
ほな
三鷹市始発であり、1週間毎日チラシが入り交通規制のお知らせでした。インターネット配信しますので、自宅での観戦指示です。地図入りのコース紹介であり、無駄な経費です。24日、25日、28日の3日間でした。