北海道で雪が降り始め、街が肌寒くなってコートを1枚羽織り始めると、僕の身体はウズウズし始めてしまう。“雪山”と“アフター”が恋しくていてもたってもいられないのだ!
向かった先は長野県。当日は11月と、まだこの辺の雪は簡単に望めないはずが、今日の天気予報は寒気がしっかりと長野県を覆ってしまい、一般的には悪天候…。つまり今日の僕には最高の日になったわけです。
駐車場に車を停めようとするも、視界が悪くて周囲10mが全く見えない。この環境は僕の心を高ぶらせてくれる一要素だ。トランクを開けてバックパックを取りだし、家で準備した温かくて甘い紅茶が入ったボトルを詰め込んだらスタート。天候のおかげでまったく人気が無い山の中に入る。
少しずつ視界が広がってくると、次第に風が強くなる。そして冷たくて刺すような風が頬に当たり始めたので中綿入りジャケットのフードを深めに被る。時間が経つにつれて固めの雪粒が風に飛ばされてジャケットに当たり、乾いた音が連打する。
吐く息は真っ白でそのまま凍りつきそうな外気。強風にさらされた木々には霧が急激に冷やされて物質化した霧氷(むひょう)が張り付いて、風の流れを形作っているのを見ると、山にもうすぐ本格的な冬が訪れることを教えてくれた。
さすがに11月に突然訪れてくれた雪の世界だけに、身体を動かすとすぐに身体が汗ばむ。そこにまた凍てつく寒風が来るものだから、冷凍と解凍をくりかえした様な感じで身体が変な疲れ方をしてしまう。
下山後はすぐに松本のビジネスホテルに入り、熱いお湯に身体を浸けてピリピリ身体がシビれる久しぶりの感覚を味わう。身体が元に戻ったところでダウンジャケットを着込み、すぐに街中をお散歩へ。
今回の目当ては「ザ・長野」。長野県は、寒い夜の居酒屋がすこぶるいいのだ。まずは山菜の天ぷらをビールで流し込み、その後は野沢菜とそばがきを肴にゆっくりと日本酒を胃の中に流し込んでいく。
先ほどまでの山とは違い、温かい店内では冷酒がうまい。ひとくち飲み込んだ瞬間に鼻の奥から日本酒の香りをプシューッと抜くと、もうこの上ない幸せが僕の心を満たしてくれた。
松本の定番は、少しふらつきながら街を歩き、大正9年創業の超庶民派蕎麦屋でのシメ。多めの七味に濃いめの汁がより冬の訪れを楽しみにさせてくれるのだ。
翌朝自宅に帰る頃にはもうTシャツでちょうどいいくらいの天気に逆戻り。今年の冬はたっぷりと遊べるだろうか?いつか無くなるかもしれない雪を、存分に遊ばないともったいないのだ!
この記事へのコメント
おこめ
美味しそう
りょう
そばがき!そばも!山の神に感謝。
ぽんで
雪山のきびしさを感じました
ほな
山の仲のいい笑顔です。
江戸っ子
登山の後の冷酒はこれまたいいチョイス!!
冷酒をおいしく飲みたいがために、登山しちゃおうかな~
ほな
サーモスの威力発揮の季節です。
だあきち
ピザトーストもおいしそうですが、
寒い山で、温かい紅茶、おいしいでしょうね~(^^)
ゆーだいすきかあさん
行ってみたいけど 絶対に 車も山も 無理なので
こうして画像と共に 紹介してくださると
行ったようで うれしいです。
山専ボトル やっぱり必需品!
しょろ
山頂でピザトースト、最高ですね