日本一の温泉県で奇跡の青空と温泉と生ビールを

  • 2022.03.15
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冬山と温泉の組み合わせは、山好きにとって最高の組み合わせです。これにオプションでビールと地元のおつまみが付けば、もう幸せという陳腐だけどシンプルな言葉しか形容するものがありません。
今回向かったのは、「日本一の温泉県」とも言われている大分県の九重連山のひとつ。九州の山で雪を味わうには、ほんの一瞬のタイミングを狙わないと出会えないほど期間限定感があります。僕は現地の仲間に「いつなら大丈夫そう?」としつこく聞きながら、他の仕事が手に付かない状態で大分県への出張のタイミング(一応お仕事も兼ねています)とスケジュール帳をにらめっこし続けました。
飛行機内から見る九重連山は、シロップ少なめのかき氷のようにほんのり雪で白がかっていてとってもセクシー。興奮冷めやらぬまま登山口まで車を走らせ、チェーンスパイクを登山靴に履いて樹林帯の中を進み始めます。
大分県の県境にはしっかりと「日本一のおんせん県」の看板も。
九重連山で雪という意味では大当たり!でも、視界は8m程度と辺り一面真っ白で何も見えないため絶景を楽しむにははずれ日…。でも、木の枝に張り付いた氷が美しく、そしてウサギが通った足跡や鹿が樹皮を食べた跡などが次々と現れ、野生の中に身を置いている間隔が身体の隅々まで染み込んでいきます。
木の枝に凍り付いた雪。これが一面に広がり、白い花畑になります。
通過地点で記念写真…も、周りの視界はゼロ。
いつもなら景色が最高と言われる避難小屋ポイントもこの様子…。
本当は九重連山の勇姿を拝めるはずの、一面ガスがかった避難小屋エリアまで到着したらランチタイム。この日は風も強かったので避難小屋内で温かいカップ麺を手早くすすります。一緒に持っていったおにぎりは、カップ麺のできあがりを待つ3分の間に蓋の上に置いて温めるのがコツ。できればランチ1時間前から冷え切ったおにぎりを懐に入れて温めておくと、なお幸せなランチを楽しめます。
冬山はやっぱりカップ麺が旨い!
ランチを食べている途中も小屋外ではビュービュー風が吹き、この後小屋から出て歩き始めるのがちょっぴり嫌になってしまいます。でもこの強風は天の恵みになりました。風が山の麓から上空までの灰色の雲をすべて吹き飛ばし、避難小屋を出ると青空が見え始めていました!
小屋を出て10分歩いたらもうこの絶景。興奮しないはずがありません。
ここからの僕のテンションはもう急上昇です。顔は勝手ににやけはじめ、歩く足取りは軽く、カメラのシャッターも何回押したか分かりません。運動の心拍数なのか、興奮気味なせいなのか、心臓はもう高回転で回り始めています。ここからの記憶はもうほとんど飛んでいて、あとから写真で見てからやっとそこにいたことを実感するほどです。
やっと出会えた冬の九重連山のセクシーな出で立ちに感無量。
池もしっかりと凍ってくれたので、真ん中を歩いて近道できます。
奇跡の天候回復で、地元の人曰く最高の気象条件に変わりました。
下山後は、車に全ての装備を投げ込み、そのまま温泉へ直行。熱めのお湯にザブンと入ると、冷えた手足にしびれる感覚が走り、全身にまわり、そして最後にブルッと身震い。これが無事に下山したことを身体に伝令してくれている儀式のようなものです。
立ち寄り湯は知り合いオススメの場所へ。かなりよい湯でした。
シンプルながら湯加減、室内の雰囲気も文句なし。
1時間、音が出るほどぼーっとしていました。
街へ戻ると、名物のとり天を生ビールで流し込み、ほろ酔いのままベッドに入り込んだら、もうあっという間に熟睡の時間へ…。
山の後のとり天。もう、文句の付け所がありません。
今回の旅も楽しかった!この記事が掲載される頃までに、あと何回雪と戯れられるかな?そろそろアウトドア道具を春夏モードに変えていこう。


この記事へのコメント


おこめ

行ってみたくなりました


りょう

青と白のコントラストが綺麗!
下では味わえない空気感が…また登りたくなる...


ぽんで

大分に行ってみたくなりました


ほな

温泉県は大分県。知らなかった。


ほな

白雪と温泉は素晴らしいです。


江戸っ子

白い花畑 なんてステキな表現なのでしょう!!
山の天気は変わりやすいと言いますが、今回も その言葉通りでしたね。
冬の花畑とカップラーメン、人肌で温められたおにぎり 温泉後のとり天 そして、暖かい温泉 こちらは冬の替わらぬ楽しみなのですね♪


ミキ

寒いところからのーー温泉!!
そして美味しいものを食べる!
最高ですね!


だあきち

カップ麺と温泉ととり天!
どれもいいですね

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