ある日の昼下がりのこと、同い年の友人ジョンがDay Drip Coffeeに来店しました。ジョンは僕がサラリーマン時代の取引先だった人物ですが、ずいぶん経ってから共通の友人がいると発覚した、ちょっと不思議な縁のあるヤツです。彼は若い頃から登山やロッククライミングを嗜む山男で、以前からトレッキング(軽登山)に興味のあった僕は、いつか彼のガイドで山に行ってみたいなと思っていました。ちなみに「ジョン」はあだ名で、どこからどう見ても純国産です笑。久しぶりの再会で盛り上がる中、彼がこんなことを言いました。
「トレッキングなら、近くに眺めの良いおすすめの場所があるので案内するよ。その代わり、そこで美味しい珈琲を淹れてくれないかな。どう?」おぉ!なんと素敵な提案!お互いの得意技が相手をハッピーにするこのアイデアに、即OKしました。でもウェアや道具はあまり持ち合わせてなかったので、これを機に最低限必要なものから購入することにしました。特にトレッキングブーツは今後の充実度に大きく影響すると考えたので、早めに購入し、慣らしのために近所をウォーキングするなど、準備から楽しみました。
週間予報だと開催予定の日はずっと雨マークでしたが、2〜3日前から晴れ予報に代わり無事決行となりました。目指すは神奈川県大山・丹沢エリア。ヤビツ峠のちょい先にある菩薩峠をスタートし、二ノ塔を経て三ノ塔というポイントまでの往復約4.8km、標高差500mくらいのコースです。下界は晴れていましたが、山の上は濃い灰色の雲が掛かって怪しい天気でした。いよいよ登り始めるとすぐに息切れし心配になりましたが、小さな歩幅でゆっくり登るよう言われた通りにすると、次第に身体も落ち着きペースが分かってきました。すれ違うハイカーと挨拶したり、登りの人が優先といったマナーを教えてもらううち、中継地点の二ノ塔に到着しました。
晴れていれば遠くまで見渡せるそうですが、残念ながら辺りはガスに覆われ真っ白。一息付いて、三ノ塔を目指して更に進みます。と、次第に行く手が黒雲で覆われ大粒の雨がパラっと一瞬…降るのか!?そこへ向こうからハイカーが来たので三ノ塔の様子を聞くと、広場のトイレも見えない程ガスってるとの事。そこで二ノ塔に戻ってのランチ&コーヒータイムに予定変更しました。今回はジョンの目的の一つとして一連の撮影をしたかったそうで、各種カメラのセッティングもしつつ、食事の準備を進めました。空気が冷たく、持って来た服を全部着込んでの準備でした。
パパッと食事を済ませると、いよいよお待ちかねのコーヒータイム♪ケトルは店で使っているものと同型ですが、サーバーはサーモスの水筒をチョイス。僕が屋外ドリップをする時の裏ワザです。用意したコーヒー豆は今回のために作った「三ノ塔ブレンド」。コーヒーミルの設定を間違えて粗挽きになってしまいましたが、逆にその軽やかさが豆の良さを引き出して大満足でした!天気が崩れないうちに手早く片付け、さあ下山という時になって少しずつ雲が切れ始めました。遠くの景色が顔を覗かせます。降りるにつれ気温はみるみる高くなりとても暑かったのですが、通りの脇にあった気温表示板は10℃でした。
今回の初トレッキング、僕としては事前準備も含めて大成功で、良いスタートを切れたと思っています。またジョンのコース設定やナビゲーション、場面に応じたケアや豆知識は、完全初心者の自分にとってちょうど良い塩梅でプライスレスなものでした。今後は眺めの良い色々な山を訪れては、場所ごとのオリジナルブレンドを淹れてみようということになりました。ただ今回が天候のせいで途中までだったので、まずは早いうちに三ノ塔からの眺望とコーヒーをリベンジしようと思います!
この記事へのコメント
おひるだ
ジョンさんと初めてのトレッキング、楽しそうでしたね。山の天気は変わりやすいですものね、次回は三ノ塔まで行けるの楽しみですね。自然の中で気持ちよく頂く三ノ塔ブレンド、とても美味しそうです~♪
黒田 悟志
>江戸っ子さま
ジョンとは新しい局面、ブーツとは末永くお願い致します、という感じです笑
江戸っ子
「ジョン」との縁も 山用ブーツとの縁も 長くて愛着ある縁なのですね~
黒田 悟志
>ほなさま
初めての自分には良い具合の難易度でした。自然の中で飲むコーヒーはホントに美味しいです♪
>だあきちさま
ちょっと遊び過ぎじゃないか?という疑問はさて置き、楽しんでおります笑
>ミキさま
その気にさせてくれるブーツです!
ミキ
山ブーツカッコいい!
だあきち
友人と一緒に山登り、コーヒーもおいしそうだし、
楽しそうですね!
ほな
歩きがいのあるコースですね。コーヒーがうまそう。