スノーアクティビティーも残すところあと1、2ヶ月ちょっとになってきました。僕の頭の中はスノーシューハイクにスキーやスノーボードがほとんどを占領してしまいますが、残りの容量は“リラックス”を欲しています。
僕のリラックスは夜の森に数時間身をおくこと。「なぜまだ寒い森の中にわざわざ身をおきたいのか?」と問われれば、4つほど理由があります。まずはこの時期の森は人がほとんどいないこと。暗い時間を長く楽しめること。そして木の葉が全て落ちて森の中なのに空を見る事ができること。そして最後にキンと冷えた空気があることです。
この時期森に入るのには寒さ対策が重要です。ちょっとした森の中に自由に入るとなると、ルール上焚き火はできません。そうなると、フカフカのダウンジャケットにニット帽といった、服装でカバーをします。使い捨てカイロなどを使う手もありますが、せっかく自然の中に入るのだから、防寒もシンプルにしたいところです。
持っていくものは厳選してなるべくシンプルにします。森の中に座るためのアウトドア座椅子にローソクランタン、森を歩くためのヘッドライト。最後にケータイマグに熱々の珈琲を入れたら準備完了。全てを座椅子に挟み込んで暗い森の中に溶け込みにいきます。
誰もいない冬の夜の森は、一歩踏み込むごとに闇の森に溶け込んで一体化していく感じが自分のいろいろな汚れをぬるっと流してくれる感じがします。葉が落ちきっている森の上からは月明かりが注ぎ込み、時間と共に少しずつ目が慣れてきて周囲の世界が広がってきます。
月明かりを楽しんだ後はヘッドライトで目線の先を照らします。今度は明かりがつくった視線の周りが真っ暗になります。この陰陽の狭間のような世界に溶け込む感覚もまた変化があって楽しい。
明るいうちから目処を付けておいた場所に到着したら、倒木を運び、ローソクランタンに火を灯し、ケータイマグと本を置きます。座椅子を広げて腰を下ろせば僕だけの小さなリビングの完成です。
しばらく本を読み進すすめながら、時々ヘッドライトを消して空を眺めます。明かりになれた目が闇になれてくると月明かりの空が明るく、そして広範囲を裸眼で見渡すことができるようになります。そうすると僕の世界は読書時の狭い光の世界から広い世界に変化します。月明かりを浴びながら考え事をすると、いつもよりも柔らかく、そしてシャープな思考に入れる気がしました。
少し冷えかけた体を温めてくれるのは、入れておいた温かい珈琲。僕の外側はウェアが守ってくれているので、珈琲で体内を温めれば完璧な防寒ができます。もちろん焚き火やストーブがあればいいかもしれませんが、そうするとシンプルな思考や行動を楽しめなくなる気がします。だからこのくらいがちょうどいいのだ。
森で過ごした時間はほんの2時間程度。でも充実度は6時間にも値する時間を過ごした後は、体の芯まで冷え込む前に帰宅。温かい風呂に入って体の芯まで温めた後は、キンキンに冷えたビールで細胞に栄養を行きわたらせます。
僕にとって森の中に身をおくことは、とても大切なこと。もしかしたら皆さんにとっても良い時間になるかもしれません。春が顔を出し始めたら是非試してみてください。
この記事へのコメント
りょう
最高のリラクゼーション!
体験してみたい
ぽんで
ゆっくり物思いにふけることができそうなシチュエーションですね
ほな
贅沢な股間ですね。
ぽんで
ランタンでの生活も悪くないかも
とーふ
きれいですね!癒やされそう。
ミキ
ローソクランタン、興味あるーー!
江戸っ子
ローソクランタンの明かりに、暖かい飲み物 冬なのに、暖かさしか伝わってこない~
ほな
いい明りです、うらやましいです。
おひるだ
冬の夜の森、私はひとりじゃ怖くて行けそうにもないですが、森の中に身を置き、夜空を眺められたら、とっても素敵だなあと思いました。キンとした冷たい空気も、ここで頂くマグコーヒーも、とても気持ち良さそうです。格別ですね。
hirune
大自然のなかの灯りで癒されますね