第181話 涼を求めてあの場所へ

  • 2023.07.20
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お暑うございます。皆さまお元気ですか?今年も過激な暑さが続きますね。バイクなら風を切っていつもは涼しいのですが、ここまで暑いとどうしたって熱風を浴びることになり、結構キツイです。それでもバイクに乗りたい僕は「どこか高原のように涼しい所を走りたいなぁ。」などと思っていました。ただそんな場所へ行くには距離も時間もそれなりにかかります。出来れば何かこう、近くて涼しいとか…そうだ、あるじゃない!自転車で何度も走ったあの場所が!富士山の北側を走る観光道路、富士スバルラインです。
出発時点で33℃。実際はアスファルトの照り返しでもっとあります。
ということで富士スバルラインへ向かいました。ここでは終点五合目までのタイムを競う自転車レースが毎年行われ、以前は僕も参加していました(距離24km、平均勾配5%)。本番以外でもトレーニングや試走含め何度も(30回以上は)走ったことがあります。でもバイクでは初めてです。そんな思い出の道を、自分の脚力ではなくエンジンの力で駆け上がっていくのは、一体どんな感じがするのだろう?とても興味深い想いを抱きながら、灼熱の東名高速を御殿場まで走り、そこから東富士五湖道路を経由し富士スバルラインを目指しました。
2015年にレース前の調整で走った時の一コマ。 四合目で休憩中。
最寄りのインターチェンジで降りると、お昼時だったのでまずは腹ごしらえデス笑。道の駅富士吉田へ立ち寄りました。この地域は”吉田のうどん”というご当地グルメが有名で、非常に硬くてコシ強い麺が特徴です。市内に何十店舗も店がある中、意外と言っては失礼ですが道の駅富士吉田のうどんはとても上出来で美味しいのです。さあ、お腹も落ち着いた所でいよいよ富士スバルライン!料金所を抜けると一気にアクセルを開けていきます。勾配のキツいポイント3カ所ほどあるうちの、最初のポイントがこの料金所前後なんです。
道の駅富士吉田の”吉田のうどん”。汁も麺もバランス良いと思ってます。
時折サイクリストを見かけました。山頂は雲の中。
久々のスバルライン料金所。自転車は200円だったので、バイク1,680円にちょっとビビる。
走りながらコースを次々に思い出していきます。「あ、ここはレースの時に脚が攣ってしまった場所だ!」などとさまざまなシーンが甦ります。けれど今日はバイク、走るスピード感はまるで違います。「じぇじぇ!もうあの場所を通り過ぎた!」「じぇじぇじぇ!もう三合目の看板!」(あまちゃん再放送にハマり過ぎ。)自転車レースでは1時間26分04秒が自己ベストでした。その記憶の中の光景が、4倍速再生のように過ぎていきます。途中、眺望の良い場所でバイクを停めたりしつつ、でも40分くらいで五合目に到着しました。早っ!そして寒っ!
一合目下駐車場にて。走り始めて最初の目印となる場所。レースの時はここまでのタイムで調子を見たりしましたなぁ…。
四合目大沢駐車場からの眺め。当たり前だけどビューンって着いてしまい、驚きを隠せません!
終点五合目より山頂を眺める。どこか外国にいるような気分に。
久しぶりの五合目。気温は18℃くらいでしょうか。夏服ではちょっと寒いくらいのこの場所に、実はもう一つお楽しみを用意してきました。「涼しい所で温かいコーヒーを飲もう!」です。熱湯を入れたサーモスの水筒と当店のドリップバッグを持ってきたのです。空いているベンチに腰を下ろし、ササッとドリップします。そして一口。「真冬にこたつでアイスクリーム」に匹敵する贅沢♪周りにはたくさんの観光客がいますが、ほぼ外国人でとても多国籍です。時代の変化を感じつつも、変わらぬ富士山の心地よい風に吹かれて、コーヒーを堪能したのでした。
コーヒー淹れるよー。風で飛びそうなカップを押さえてます。
テーブルでなくベンチで、自分を風除けにしてドリップ。
富士山とサーモスと珈琲と。じんわり美味しかったな。
富士スバルラインは僕にとって特別な道です。稚拙なレベルかもしれないけれど、ここで行われる自転車レースを自分なりに頑張った時代があるからです。そんな場所を今までと全然違うけれど、でもどこか似ているアプローチで再び走るのは、とても面白くて刺激的でした。今は自転車ではなくバイクに夢中ですが、どちらもバックギアは付いていないし、ライダーが走らせないと自立しない存在です。そういう意味ではどちらも変わらないものではあるし、僕もまた何も変わっていないのかもしれません…。
変わらず山頂への一本道を淡々と。
※富士スバルラインは自然保護と交通渋滞解消のため7/14〜9/10までマイカー規制(一般車両の通行禁止)が行われます。今回は規制直前の訪問となりました。


この記事へのコメント


ほな

吉田のうどんは太麺です。


ゆらん

とっても楽しそう!

  • 黒田 悟志

    楽しいですよー♪


江戸っ子

5合目で18℃ そうすると もっと上に上がればもう少し涼しいところでコーヒーが飲めるということですね。でも、登山されている方が多くて、コーヒーブレイクが出来るのも5合目が限度かも~

  • 黒田 悟志

    富士山の登山途中でのコーヒーブレイクって難しそうですね。


ミキ

富士山、ものすごく外国人の方に人気があるみたいですね!
黒田さんのツーリングのお話、毎回楽しみです!

  • 黒田 悟志

    富士山周辺含めて凄い事になっています。
    ツーリング話ばかりになってしまぬよう気をつけています笑
    でも楽しみにしてくださりありがとうございます!


タイブレーク

私もツーリングもサイクリングもTHERMOSの冷茶がお供です。

  • 黒田 悟志

    おぉ!さすがです!サイクリングはかなりご無沙汰しております…汗


コーヒーブレイク

五合目にはいったことなかったです。40年ほど前母に誘われ渋々ながら山頂に行ってよかったです。今度は夫と五合目に行きたい。

  • 黒田 悟志

    山頂行かれたのですね!お母様との素敵な思い出ですね。五合目は富士吉田側しか行った事ないんですが、楽しめると思います。是非旦那様と♪


ほな

結構カーブが多く運転も大変でしたね、しかしコーヒーはおいしかったと思います。

  • 黒田 悟志

    カーブなど道の具合を覚えていたので楽しく走れました。コーヒーの味わいも満足でした♪


よしゴンクス

木々の緑と青空のコントラストがキレイですね。
あ~、旅に出たい!

  • 黒田 悟志

    眺望の良い風景写真を見てしまうと“旅願望”が刺激されちゃいますよね!自分で見てもまた行きたくなります笑


ポンちゃん

五合目で飲んだコーヒーはさぞかし美味しかったことと思います。齢を重ねると共に昔の良い想い出とのコラージュは年を重ねたご褒美だと思います。 私も若かりし頃に富士山に関係する仕事をしていましたがすっかりご無沙汰です。機会を作り是非出かけたいと思いました。

  • 黒田 悟志

    ”良い想い出とのコラージュは年を重ねたご褒美”…なんて素敵な言葉でしょう。富士山に関するお仕事の経験も素敵なコラージュとして楽しめますよう♪機会が持てると良いですね!


ぽんで

本当に景色がいい

  • 黒田 悟志

    タイミングも良かったと思います。日本の皆さんも是非♪(本当に外国人多数でした)


ゆーだいすきかあさん

画像がきれいですね 清々しい

  • 黒田 悟志

    実際はもっと清々しくて、写真ではこれが限界デス。


*

バイクで行かれたんですね!自転車とはまた違った感じなのでしょうー
私も行く予定がたたず…美味しいコーヒー羨ましいです♪

  • 黒田 悟志

    それぞれの良さがありますね。でも自然に溶け込む感じは自転車が圧倒的に強いですね。真夏のショートツーリング、楽しいですよね♪


hirune

エコな涼をぜひです

  • 黒田 悟志

    という意味では自転車で行かねば!ですね。

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