まだ真夏の暑さが続いていた9月の初めのこと、以前から気になっていたアノ場所へ行ってきました。それは千葉の外房、勝浦です。夏の勝浦は周辺地域よりも気温が低く、記録が残る過去100年ほどの間で一度も猛暑日=35℃以上になったことが無いとか。TVなどで取り上げられたので、ご存知の人も多いかもしれませんね。勝浦沿岸の海底は急激に深くなっているそうで、海の底から上がってくる冷たい海水が空気を冷やすため、いつも東京より3℃くらい低いのだそうです。それを実際に体感したいと思い、バイクの1Dayツーリングで訪れたという訳です。
モタモタ準備して遅めの出発、勝浦へは昼過ぎに到着しました。気温を確かめると31℃で、同じ時刻に34℃もある東京より確かに低いです。とはいえ木陰なら多少涼しいかなぁと感じるも、30℃越えは充分に暑く、お腹も空いていたので早速お楽しみのランチタイムへ。名物の勝浦タンタン麺を食べに行きました。でも辛いモノが苦手な僕なので、あまり辛くないけれど美味しいと評判のお店へ向かいます。勝浦のすぐ隣、鵜原海岸(うばらかいがん)のそばにある食堂です。平日なのに次々とお客さんが来ます。そして一口…うん、美味しい!しっかり完食しました♪
食後に少しだけ鵜原海岸へ立ち寄りました。「日本の渚・百選」に選ばれたビーチで、こじんまりとしているけれど、とても雰囲気の良い場所。民宿に泊まってゆっくり過ごしたら最高だろうなぁ…。次に向かったのはそこからほど近い施設、かつうら海中公園です。ここは沖合60mに海中展望塔があり、海底の様子を見ることが出来ます。漂う魚達をしばしボーッと眺め、さかなクンのサイン色紙をガン見した後は、ちょっと足を伸ばして御宿へと向かいました。
御宿は童謡「月の沙漠」のモチーフになったと言われる場所で、曲に登場する”ラクダに乗った王子と姫”の像があります。訪れると、海水浴場の片隅にそのブロンズ像は佇んでいました。一瞬そこだけがアラビアのどこかの砂漠のような、でもその奥には波打ち際が見え、とても不思議な光景です。僕は思いつきで裸足になると、そのまま波打ち際まで歩いて行きました。そのまま足首まで海に浸かり、ささやかに波と戯れます。夏の終わりの陽射しは少し優しく、空が高くなった分だけ清らかでした。
気分を良くした僕は、更に足を伸ばして九十九里浜を目指しました。呼び名のイメージでだけで憧れていた通称「波乗り道路」、九十九里有料道路を走ってみようと思ったのです。陽が傾きつつある中ようやく辿り着いたその道は、清々しくて真っ直ぐな一本道でした。前も後ろも誰もいない道をしばらく走り、途中で海岸へ降りました。九十九里ビーチタワーという展望台を訪れたのですが、残念ながら立入禁止でした。でも砂浜はどこまでも延々と真っ直ぐに伸び、その先は強まった風に巻き上げられた砂塵の奥へと消えていました。陽が充分に傾き、僕は帰路へと着きました。
初めて訪れた勝浦〜九十九里の1Dayツーリングは、夏の終わりを愉しむ豊かな一日となりました。行ったことのない場所に身を置いてみるのはとても面白く、なにげない風景でも心に残ったり感傷的になってみたりします。これから過ごしやすい季節を迎えるので、いろいろな所に足を運んでみたいと思います。もちろん相棒のバイクで行くことになるでしょうけど、たまには自転車も引っ張り出してあげないとですね。皆さんにも豊かな秋が訪れますように。
この記事へのコメント
おこめ
素敵ですね
ゆーだいすきかあさん
もう いつもながら 画像 素敵すぎる!
*
我が千葉県へようこそ♪冬は温暖で真冬でも南房総はライダーさん達が沢山みえますよ♪景色と美味しい物またお越し下さいね!!
だあきち
素敵な写真ありがとうございます(^^)
懐かしいモニュメント、うれしいです✨
はる326
沼津の三津水族館にさかな君がきたのを思い出しました。絵が上手かったですね。
かぐや姫
月の沙漠は行ったよ!
サーファーが沢山いたね。
異国情緒たっぷりで楽しい場所だよね。
UCE
バイク旅カッコいい!
あきら
天気が良いと楽しさが何倍にもなりますね。自分も行った気になるくらいです。
ミキ
わー、素敵すぎます✨
ほな
勝浦の朝市は素朴でいいです。ぜひとも。
江戸っ子
月の沙漠は、”砂漠”と書くものだと思っていました。
沙漠は、雨が少ないちいきであれば、砂地でなくても引用できるってことですかね~
hirune
大人の休日ですね~
よしゴンクス
素敵な写真!
行ってみたいなぁ~。
スッチー
良いです。
ぽんで
やっぱり海が身近にある雰囲気はいいなと思います。
ポンちゃん
夏の去りゆく雰囲気がとてもよく現れている写真で感動しました! ブルーに抜けた空が秋を感じさせますね。
コーヒーブレイク
素敵な海沿いで秘書、羨ましいです