価値ある中古

  • 2016.09.26
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“うつわ”はいくつあっても欲しいものの一つで、うつわ屋さんに行って、手ぶらで帰ったためしがありません。
つい手に取ってしまうものというのがあるようで、私にとってはごはん茶碗、そばちょこ、お湯のみがそれ。沢山あるのにぃと分かっていても・・・です。
ですから我が家の食器棚の中身はアンバランス。
ごはん茶碗はたくさんあるのにお椀が少なかったりして、「今日はみそ汁を出したいのにお椀が足りない」なんてこともありました。

お湯のみとそばちょこが多いのは、1日に何度もいただくお茶を、色々なうつわで楽しみたいから。そして宴会の時には、ぐい呑みや焼酎カップになるからです。 人が集まる時に揃いの器がある事も美しいけれど、バラバラなのもひとつの味でよいということにしました。
そのうつわを選ぶときの基準ですが、「好き」ということに加えて、「ビンテージになるか?」ということを大切にしています。 そういう基準でやってきた子はとても大事に使います。汚れを取り除き、かけた部分は継いで使います。
安かった物でも金継をすることでぐっと表情が豊かになるうつわもあります。 これぞビンテージ。世界にたったひとつしかない物です。しみやしわ、数々の経験が人の表情を豊かにするのと同じで何にも代えられない物になるわけです。 もちろん妥協して購入し、「ああこれじゃなかった」と後悔する経験は幾度となくありました。正直、今も修行中です。
以前、私が友人に骨董品やビンテージが好きと話をしたときに「それって要は中古でしょ?」と言われた事があります。
確かに中古という言葉に間違えはないのですが、
“中古=価値が下がる”ではなくて
“中古にもかかわらず、価値が上がる”ものを選びたいし、自分自身もそうなりたいです。

器の話でしたが、人も、鍋も実はなんでも同じですね。

この記事へのコメント


おこめ

素敵ですね


ほな

作り手の心が伝わります。


コマ

食器にこだわれる生活は生活ゆとりがあるだろうなと思ってしまいます。日常にゆとりを持てる暮らしはいいですね!


ほな

茶碗は個性よ。


ほな

hotな感じ。


ほな

美味しいお茶が飲める。


ほな

リユースが基本です。

蓮池 陽子

コメントをいただきましてありがとうございました。 私も頂き物の食器。。。ございます。
「箱のまま眠っている食器は、自分より有効に使ってくれる人にお譲りする」のが器にとっても報われると信じて、バトンをパスすることにしております。 そして、好きな器を手元に。
自分の身の回りのものぐらい、多少我がままでも許されるはずです!(笑)


*

私も中古の食器が大好きです。数が揃わなくても、自分のためにとか、あの素材や料理を盛りつけるのにいいなあと
イメージしながら、選びます。でも、我が家の食器棚を見ると、結婚式の引き出物やお祝いでもらった器がまだまだ
鎮座していて、何とかしなくてはと思います。
好きな器と向き合うと作りたいもの、食べたい物が浮かんできます。

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