明けましておめでとうございます!旧年中はサーモスのコラムをご覧くださり、またコメントもたくさん頂きまして、本当にありがとうございました。今年も皆さんにとっての“コーヒーブレイク”となるようなコラムをお届けして参りたいと思います。ということで始まりました2024年ですが、皆さんはどんな年にしたいなと思いますか?僕は…今年も『迷ったらワクワクする方を選ぶ』ですかね。店をオープンした2020年の抱負として掲げたキーワードです。今でも大切な羅針盤のような言葉です。
ワクワクの話で言うと、昨年は店のメニューにプリンを加えました。これもいろいろ候補がある中で、一番ワクワクするものでした。今は作業に慣れたこともあって、プリンを作る事自体が楽しいです。特にその工程と言うか、作業の展開の感じが良いんですよね。これまで自家製スイーツはサーターアンダギーだけでしたが、こちらにはプリンのような楽しさは感じません。それどころか集中力を切らさずに、同じ作業を繰り返し続ける感じが結構キツいのです。この違い、人に伝えるのは難しかったのですが、先日良い喩えを見つけました。
まずプリン作りは、あのクイーンの名曲「ボヘミアン・ラプソディ」なのです。僕にとっては「コーラスからの印象的なピアノと歌→ギターソロ→オペラ歌劇→ハードロック→最後は穏やかに」という起承転結のある展開が、「計量からのカラメル作り→卵と砂糖を混ぜ→牛乳は温めて混ぜプリン液→カップに注ぎ熱いオーブンへ→最後は冷却」というダイナミックさ?と重なるのです(※意見には個人差があります)。ではサーターアンダギーはどうか?それはソウルの帝王、ジェームス・ブラウンの名曲「セックス・マシーン」のように感じるのです笑。
えっ?なぜジェームス・ブラウン?と思われるでしょう。それは当店の事情が関係しています。店の厨房が手狭でフライヤーが置けないため、揚げ物には片手鍋を使っています。そのため1回に少量ずつしか作れないので、4回繰り返して揚げています。そして作り方ですが、小麦粉などで出来たタネをスプーン2本で上手く丸め、油に落としていきます。この時大きさが均等になるようスケールで重さを計るのですが、0.1g単位で一定の範囲に調整していきます。
それを約20秒毎に1個ずつ合計7個投入するのですが、タネは伸びるはスプーンの裏に付くはで、結構大変!正確に計量しキレイに丸めて20秒毎に落とすって、自分で言うのもナンですけど、すっごいワザがいるんですね。そして均等に揚げるため、投入順に20秒間隔で引き上げます。これを同じ温度・時間で、連続4回行うのです。この感じが緊張感のある同じリズム・メロディを延々続けて、大きなうねりを生み出す彼の曲のように感じるのです。だから揚げてる時はゲロッパ!ゲロウマ♪ですよ。ゲロッパアンダギーでゲロ旨です。
今年もまた何か新しいメニューを加えたいなと思っています。それがどうなるかは全く分かりませんが、もし上手く出来そうなモノだったら、きっとそのレシピにも“名曲”が持っているイメージやノリを感じるかもしれません。果たしてどんなアーティストのどんな曲に辿り着くのか…楽しみです。と言っても、やることはフードの仕込みの話なんですけどね。そんな訳で、本年のコラムもどうぞ宜しくお願い致します!
この記事へのコメント
ゆーだいすきかあさん
サーターアンダギーが気になりすぎる!
おこめ
美味しそう!
Kazu
美味しそう!
ほな
きれいな日の出とプリンのおいしさ。
江戸っ子
サーターアンダギーのグラムを同じにするのは難しいでしょうね~
でも、4度も揚げて中までしっかり火の通って、しかも、色合いは程よくて、おいしいに違いないです。
みーさん
美味しそう〜!
はる326
理想のプリンです!
ポンちゃん
『迷ったらワクワクする方を選ぶ』! 良いです。 ワクワク感は大切ですね。
ミキ
プリンめっちゃ美味しそー!
ぽんで
今年も楽しいコラムを期待しています。
スッチー
良いです。
コーヒーブレイク
どちらも美味しそう!今年に幸あれ。