明けましておめでとうございます。旧年中は当コラムをご覧いただき、本当にありがとうございました。新年のコラムにてこのようにご挨拶が出来るのも、ここを訪れてくださった皆さんのお陰です。あらためて感謝申し上げます。昨年を振り返れば、世の中的には悲喜交々いろんな出来事がありましたね。また物事の力関係が大きく変化したり、混沌とするようなことも多かった印象があります。僕はと言うと、世相の不安定さとはウラハラに、穏やかな一年でした。
と言うのも今のお店を始めたのは2020年で、まさにコロナ禍と同時だったのですが、最初の3年間くらいはドタバタと過ぎていったんですね。初めてやることが多かったし、いろいろなチャレンジをしたので当たり前ですけどね。それが一段落したからなのか、5年目を迎えた昨年は、怒涛の時期を経て辿り着いた「凪(なぎ)の季節」のように感じたのかもしれません。穏やかなのは有り難いことでしたが、その反面単調にもなりがちで、マンネリ化しやすくもありました。ほぼ一人でやっているお店だから、尚更です。
ということで「今年は何か新しいことをしてみたい」です。平凡なセリフだから、なんか適当に言ってるみたいに聞こえますが、ちゃんと考えてますよ笑。これは単純に新しいことにチャレンジしたいという意味とはちょっと違う意味を込めています。人は、例えば今日着る服だったり今夜のご飯だったりと、事の大小に関わらず毎日たくさんの決断をしていますよね。そして決断する時は、いつも自分の持っている価値観や考え方で決めていると思います。僕はその「価値観や考え方」のところをちょっとアップデートしてみたいのです。
一例を挙げてみると、勤務先や学校なんかに向かう時、皆さん大抵いつも同じルートを通ると思います。それは「最短距離」とか「安全に歩きやすい」とか、合理的な考え方で決断しているのではないでしょうか。でも、もし「空が一番広く見える」ことを最重要に掲げたら、ルートはどうなるでしょう。別に無理矢理変える必要はないのだけれど、合理性一辺倒になりがちな思考のクセをひとまず横に置いといて、今までとは異なるモノの見方で決断してみたら、なんでもない日常も一味違うものになりそうじゃないですか。
また価値観や考え方をアップデートするというのは、日常が変わるだけじゃなくて、いざって言う時の対処方法にも繋がるかなと思っています。近頃は“想定外の”っていう出来事が多いですよね。そういうことに事前に対処しようと思った場合、普通はリスクを高く見積もって、その分だけ「備える」事柄を増やすのが一般的です。でもそれを「備える」じゃなくて「対応力を付ける」に変えたら、結果が違って来るような気がして。まあ、何というか、その背景には急激な環境の変化を感じていると言うか…。
ビジネスとしてコーヒーを扱っていると、世の中の変化に少しだけ先んじて敏感になれる気がしています。詳しくはまたの機会にしますが、今日と同じ珈琲がいつまでも飲めるとは限らない、とでも言えばいいでしょうか。昨年は実際にそんな状況をいくつか経験しました。そのせいもあって、なおさら「対応力の強さ」に気持ちが向いているのだと思います。強い風が吹いても倒れないよう足場を固めるより、上手くいなしてやり過ごす…そんなしなやかさを身に付けて、変わりゆく世の中をサバイブしていけたら良いなぁと思います。
この記事へのコメント
チャロパパ
いいですね。
おこめ
今年も投稿楽しみにしてます!
ぽんで
アップデートができる年になるといいですね
コーヒーブレイク
新年隣心も新たに気持ち膨らみますね
コレステロール
明けましておめでとうございます。
より、美味しいコーヒーを!!
ほな
斬新な発想に驚きます。
hirune
平凡や普通が一番です