寒空カヤック

  • 2016.12.09
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僕が好きなアウトドア道具の中に、カヤックがある。
カヤックは水面に一番近い目線で水上の散歩が出来る素敵な船で、両サイドに水をかくためのブレードがついている棒で漕ぎ進む。モーターを使わず、自分の力だけで陸上を歩くようにゆっくり進めるので、静かで水の時間に寄り添った旅が出来る。
ちなみに僕が使っているのは、空気を入れて使うタイプのカヤックなので、たためば小さくなるし、特殊な構造と生地のおかげで重さも2kgほど。なのでいつでもどこでも好きなところへ運んで水面の散歩を楽しむことが出来るのだ。
僕のカヤックは、「ALPACKA RAFT」の「Yak」というモデル。
軽さとコンパクトさが抜群の愛用船だ。


先日、山中湖へ行く機会があったので僕は車にカヤックを投げ込んで現地へ出発した。しこたま飲んで食べた翌早朝、白鳥と僕だけのほぼ貸し切り状態の山中湖にカヤックを出した。

天気は良好。カヤックを漕ぎ進め、360度水に囲まれた世界へと出た。時々近づいてくる白鳥と競争をしてみたり、足をカヤックの上に放り出してただ空を眺めたり、僕は山中湖の水面で自由を満喫する。
まだ薄暗い山中湖は、白鳥と僕だけ。
白鳥はどれだけ近づいても逃げようとしないくらい人懐っこかった。

貸し切りの水面に浮かぶ船でただ雪化粧をした富士山を眺める。
こんなに贅沢なことはない!

でも、さすがに冬の山中湖は寒い!30分も漕いでいると、身体の芯まで冷えてくる・・・。そんな時のために用意したのが熱々のコーヒーを入れたマグだ。 僕は防水バッグからマグを取り出して蓋を開ける。するとマグの口からは暖かい湯気が山中湖の冷気を揺らし始めた。コーヒーをすすると、暖かい液体が口から喉へ、そして胃の中を流れていく感覚が伝わってくる。
暖かいコーヒーを飲んだ後に吐く息は、いつもの息よりもずっと濃い白で空に溶け込んでいく。こういう幸せな時間は、僕にとってアウトドアでしか味わえない至福の時間だ。
今回は、がぶっと口に入れられる形状のマグを選んで持って行った。
この形状は湯気が立ち上がるのが好きだ。

これからの季節は、さらに寒さが増してくる。公園でも、山でも、スキー場でも、きりりと冷える寒さの中だからこそ味わえる暖かな幸せを味わうチャンスがたくさんあります。
みなさんも、寒空の空気を温かい飲み物と一緒に楽しんでください。
誰もいないことをいいことに、アホみたいにたくさん叫んだ早朝。
また来ないとな。そう思わせてくれる一日の始まりだった。


この記事へのコメント


おこめ

楽しそう


ほな

カヤックは環境寄与に最高。


ほな

田中陽希さんは函館沖から大間までカヤックで渡りきる。お見事。ずいぶん流される。


ほな

利尻水道を田中陽希さんは7時間かけて渡りきる。ご立派。


ほな

このカヤックで稚内から利尻島へいけるかなあ。

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