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第23話 コーヒーとスイーツの会

  • 2016.12.26
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黒田 悟志



東京・吉祥寺にあるカフェの片隅で、僕はほぼ毎月、カフェイベントを開催している。 前半がコーヒーセミナー、後半が1Dayカフェという、1日で2部制のイベントだ。 セミナーは僕の提案だが、カフェの店内でカフェをやる!?という無謀な話は、そのカフェのマスターが提案したものだ。

セミナーはいつも初心者向けのドリップ講座をおこなうのだけど、以前参加してくれたある方が、初心者とは呼べないほど詳しく、ドリップもとても上手な人だった。 そこで今後やって欲しいイベントって何かありますか?と尋ねてみたら、コーヒーとスイーツのペアリングを楽しんでみたいと提案してくれた。 そこでカフェのマスターと相談し、クリスマスを控えた12月のカフェイベントでペアリング会を開催した。


内容は、コーヒーとスイーツを3種類ずつ用意し、それぞれの組合せを味わってみよう、というもの。 コーヒーは苦味系=マンデリン、酸味系=エチオピア、バランス系=オリジナルブレンドの3つ。 スイーツはチョコケーキ、黄桃のタルト、ラムレーズン入りチーズケーキの3つだったが、諸般の事情でチョコケーキはマロンケーキとなった。
黄桃のタルトは、僕が作った。元々カフェ開業を目指していたので、今でも作り方は覚えているが、仕事として成立するスピード感が僕には足りないと自覚している。

いろいろ食べ合わせた結果、マンデリンとマロンケーキ、エチオピアとチーズケーキ、ブレンドとタルトの相性が良いと感じた。 マリアージュの妙を感じたのはチーズケーキ。 エチオピアはやや浅煎りで、酸味のあるフルーティーなものだったが、チーズの持つ酸味と上手くマッチングし、また中に入っているラムレーズンのフルーツ感や甘味も引き立った。 ただ、ブレンドでもマンデリンでも受け止める懐の深さもあった事が、一番印象的な発見だった。
また全員分と僕のチェック用に+αを加えた量のコーヒーを、なるべく待たせずに一人で3種類ドリップするのは、なかなか難しかった。 課題やアイデアも多く見つかったので、是非リベンジしたいところだ。

今回参加してくれたのは7名プラス1名。 ほとんどが以前参加してくれた事のある人達だったが、初参加の方も含め、全員色々な偶然でご縁が繋がった興味深い人達だ。 また「プラス1名」は時々僕のイベントをボランティアで手伝ってくれる女性で、先月入籍したばかりの新婚さんだ。ちなみにそのお相手は他でもない僕だけど。 こんな集まりだったから、主催者の僕が一番楽しんだかもしれない。

ペアリング会を提案してくれた方はフランス人女性なのだが、開催前日に帰国することになってしまい、残念ながら参加出来なかった。 彼女は日本のとある文化が大好きで、留学なども経験したのち日本で暮らすようになったそうだ。 それはセミナーを通じて言葉を交わすうちに知った、その人の暮らしや生き方だ。
セミナーは、参加者にとってはコーヒーの知識を得られることに面白さがあると思うが、僕にとっては、コーヒーが皆の暮らしにどう寄りそっているのかを知ることができ、またコーヒーを通じてその向こう側に垣間見えるそれぞれの半生に、下手な小説などより深い面白さを感じる。 だから、セミナーでのなんでもないお喋りの時間が、僕はとても好きだ。これからもコーヒーを通じて、様々な人々との出逢いや感動を生んでいきたいと思う。
2017年も皆様にたくさんのハッピーと美味しいコーヒーが訪れますよう。

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黒田 悟志 Satoshi Kuroda

Day Drip Company 代表

大手雑貨店勤務を経たのちカフェ開業を目指し退社。
飲食系スクールにて開業に向けたノウハウを学ぶ。
卒業後はダイニングカフェやバルなどに勤務する傍ら、コーヒーについても深く学ぶため自家焙煎店にも勤務。

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この記事へのコメント

2017.01.06 21:08
吉祥寺のどこですか。
ほな
2017.01.03 10:59
コーヒーとケーキが合体、しあわせ。
ほな