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Night TAKAO HIKING

  • 2017.07.06
  • 480
  • 1

長谷部 雅一



 東京都にある高尾山は、ミシュラン三つ星観光地にも選ばれた都心から近い低山ハイクが出来る場所。最近駅はリニューアルされ、駅近くには温泉施設まであり、1日中自然浴をするにはおすすめの場所だ。
 しかし昨今、常に沢山の登山客で賑わうため、なかなか一昔前のようにゆっくりマイペースで楽しむのが難しくなってきたのが悲しいところ…。

 そこでおすすめなのが夜の高尾山を歩く、その名も「夜高尾」。夜の高尾山は、駐車場も電車も空いて、登山道も自分のペースで歩け、夜のドキドキ感がたまらない。そして何よりも、野生動物に出会えるチャンスが多いのがポイントだ。今回、長谷部家は妻、5才の娘、そして僕の3人で夜高尾を満喫してきた。
ヘッドライトの明かりで“何か”を探すのが面白いらしく、
なかなか前に進まない我が娘。良い道癖は家族共通…。

夜だと、穴あきのドングリを見つけただけでも宝物になる。

娘いわく、夜は「虫と動物の時間」で、色々な生き物が自由に暮らしている様子が見られる。
夜高尾には、主に3つの人種がいる。まずは昆虫好きの人。彼らは特大の捕虫網を持って歩いている。 次に野生動物を見るために来ている人。この人達は動物に気づかれにくい赤いライトを持っている。 そして単純に夜の高尾山を楽しむ人。彼らはお菓子や飲み物をたくさん携帯している。 長谷部家の目的は夜の冒険と野生動物が狙いだが、もちろんたっぷりのお菓子と飲み物も用意した。

ライトに照らされて暗闇から浮かぶ植物もいつもより5割増しで美しい。

途中で見た八王子方面の夜景。
「綺麗だね~」という妻に対して娘は「みんなまだ寝てないね」と答える。

誰もいないお寺は、大人にも子供にもかなりスリリングな場所だった。
駅前を抜けて登山道に入るともう真っ暗。三人でヘッドライトを装着して歩き始めた。 ヘッドライトは装着するだけで楽しく、娘にとっては大冒険気分になっている様子で、「こっちへ行くよ!おーい鹿さんどこにいるんだい?」などと上機嫌で叫んでいた。
 影絵をして遊んだり、照らされる先にあるあらゆる物を拾ったり観察したりと、混んでいたり明るい時間の高尾山では絶対に出来ない遊びをしていると、あっという間に頂上までたどり着いてしまう。
動物に気づかれないようにつかう赤いライトも、子供にとってはただの遊び道具…。
何度も「こっちに向けて!」とせがまれる。
時々、森の奥で小さな足音が聞こえることがある。ライトを照らすと小さなふたつの目がこちらを向いている。この野生動物と出会った瞬間の「ドキッ」とする瞬間が僕たちを自然の中に今いることを実感させてくれた。

光る目を見つけたら明るいライトに変えて照らす。
そうすると野生動物を見つけることが出来るのだ。

この日一番娘が楽しんだのは、森の奥まで伸びる自分たちの影遊び。

下山後、商店エリアで娘が「おそば」のひらがなを発見。眠たそうに「おそば食べようよ」とい言ったのを最後に眠りの世界に入っていった。
たっぷり遊んで下山したのは夜11時をまわっていた。 娘にとってはかなりの夜更かしだけど、帰りの車で見る満足感ある寝顔を見たら、そんな特別な日もたまにはありだなって思わせてくれる夜だった。みなさんも是非夜高尾を楽しんでみてください。


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長谷部 雅一 Masakazu Hasebe

アウトドアプロデューサー / ネイチャーインタープリター

1977年4月5日生まれ。埼玉県出身。有限会社ビーネイチャー取締役
2000年から2001年の世紀をまたぐ時期に丸一年をかけての世界一周の旅をする。

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この記事へのコメント

2017.07.22 18:35
登山道の一方通行。富士山と同じ。
ほな
2017.07.20 19:19
蝙蝠がいる。
ほな
2017.07.20 19:09
いいね。記念になるよ。
ほな