今回も引き続き「嬉しいご報告」その後編です。※前編はこちらから
内視鏡検査を前に、僕は“どんな結果が出ても受け止める”覚悟をしていました。身の回りに起きたいろんな出来事から、僕の終焉は近いのかなと思っていたからです。検査が始まりました。検査は麻酔をして眠っているうちに終わると言われましたが、モニターをしっかり見たかった僕は麻酔ナシでお願いしていました。まずカメラを大腸の一番奥まで送り、戻りながら詳細にチェックしていきます。最初に腹痛を感じたのがその一番奥の辺り、子供の頃に患った虫垂炎付近だったので、その事を告げると手術痕などを映して説明してくれました。特に問題は見当たりませんでした。「小腸はどうなんですか?」と尋ねると「それはないですねー。」と言い、小腸にも少しカメラを進めてくれました。
と、そこに映し出されたのは、この世のものとは思えない光景でした。理屈では自分の身体だと理解していますが、僕には神の領域にでも通じるような神秘的な世界が拡がっていました。すぐに大腸に戻り、順に腸壁の確認をしていきました。病変がどこで現れるのかモニターを凝視する僕。しかし一向に何も出てきません。一か所だけ、なぜかキズが自然治癒したような痕跡は見つかりましたが、病変は何もなく終了。「いやー、キレイな腸ですねー!お疲れさまでしたー。」と医師。…えっ?何もない?キレイ?ええーっ!
麻酔をしていなかったので、すぐに着替えて会計へ。15分後には外を歩いていました。暖かな陽射しが僕を包み込みます。放心状態…。自分は健康であるという事実に、数ヶ月に及ぶ極度の緊張感からの解放、そして想定外の安堵感。その日は一日中フワフワしていました。そしてなぜか腹痛も徐々に消えていきました。翌日、カミサンはお休みだったので、やりかけの断捨離作業を引き続き二人で行うことにしました。すると不用品整理の真っ最中に、突然一本の電話が来ました。「もしもし、〇〇不動産ですが、実は先日お尋ねの物件がキャンセルとなりまして、良かったら内見されますか?」「えーっ!!!キャ、キャ、キャンセル!?します!内見します!」電話を切った僕はソファで両脚をばたつかせながらウォーーーーーッ!と叫んでしまいました(笑)
内見当日、なぜかその日もカミサンはお休みだったので一緒に出掛けました。僕らは時間通り到着したのですが、営業マンがなかなか来ません。連絡しても電話が通じず困っていると、別の営業マンから電話が。担当者が突然体調不良となり、急遽交代したとのこと。小一時間遅れてその人は来てくれました。実はこの交代劇がその後に大きなラッキーを呼び込みました。この営業マンが大変有能な方(そしてイケメン)で、彼の尽力により大幅な値下げが出来たのです。今回は全てが急だったため資金の準備がほとんどない状況でしたから、これは非常に追い風となりました。
奇跡はまだ続きます。PCを買わなきゃと検索をし始めたら、突然知人からしばらく使っていなかったというノートPCとスピーカーをプレゼントされたとか、思い立って疎遠だった仲間へ近況報告に行ったら、地元の人気パン店の店主が彼の友人だったとか、自分のイメージするモノや出会いやコトが堰を切ったように次々やってくるのです。そのたびカミサンに報告すると、立て続けに起きる偶然や縁に、今や怖ささえ感じているみたいですが。
でもやはり一番の偶然は今回の物件です。キャンセルが起きたこともそうだし、場所自体も今の住まいの前に住んでいた家の近所なのです。その辺りの土地に何かの縁でもあるのかもしれませんね。一時は「もう終わりだ~!」なんて思い込んでいた僕ですが、気付けば新たなステージに踏み出すことになっていました。オープンに向け、皆さんにとって少しでも居心地の良いサードプレイスとなるよう頑張りますので、今後とも応援のほど宜しくお願い致します!
追記:コラムもいつの間にか100話目を迎えました。いつもご覧頂く皆さんのおかげです。ありがとうございます!また皆さんからは見えない所で頑張っているサーモスのご担当や制作スタッフの皆さんにも、この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございます!
この記事へのコメント
ぽんで
健康が何よりです
ほな
いつも前向き、感心します。
ほな
いいことばかりです。
*
見ていて微笑ましくなりました。あやかりたいです。
ほな
日頃の努力の成果です。おめでとうございます。
猫のしっぽ
嬉しい報告、待っていました。
内視鏡検査の結果、何事も無く、良かったですね!
麻酔をしないで、ご自身もモニターを見るなんて、私には出来ません。麻酔ありでの検査です…
黒田さんのお人柄に、次々と嬉しい事が舞い込んで来たのでしょうね!!
皆様に感謝ですね。
お店の嬉しい報告お待ちしています。