今年の2月、ある知り合いがロースターカフェをオープンしました。そこから早くも半年が経ってしまったのですが、お店の場所はちょっと離れていて、伺う機会がなかなかありませんでした。しかし最近オートバイという新しい相棒を手に入れた僕は、行動範囲が一気に広がったおかげで、先日遂に訪問することが出来ました。そこはウチの店から片道約100km、栃木県小山市の住宅街にある「Lilac Coffee Roaster(ライラックコーヒーロースター)」です。
その日は朝から気温30度越え、最高気温は36度の猛暑日でした。高速道路の入り口までは、カンナの花咲く環状道路を走ります。しかし安定の?激しい渋滞。加えてプロテクターを装備した長袖・長ズボンの格好です。ジャケットは夏用のフルメッシュタイプですが、身体を通り抜けていく風は完璧な熱風だし、強烈な陽射しと相まって、まるで自分が焙煎中のコーヒー豆にでもなった気分でした。正確には半熱風式の焙煎だな笑。サービスエリアや道の駅などがあるたびに小まめに休憩して、クールダウンしながらお店に到着しました。
店主の森さんとはもう8年くらいのお付き合いになるのかな。僕がコーヒー豆の販売を始めた当初、いつもエチオピアだけを試飲、購入するお客様がいたのですが、それが森さんでした。彼は僕のエチオピアをとても気に入ってくれ、いろいろな話をするようになりました。立場は違えど同じコーヒー好きです。僕が”コーヒー”を仕事にして行った経緯を語るうち、彼自身もまた自分でロースタリーを立ち上げたいという夢を抱く様になりました。会社員だった彼は焙煎を習い始め、自宅でスイーツの研究も開始。満を持しての今年、遂に故郷で夢を実現されたのでした。
店内は広々としていて(ウチの店の3倍近い広さ!)、まだあまり作り込んでいない分スッキリした印象です。そして店のバックヤードに鎮座する焙煎器!容量はウチとほぼ同じですが、熱風式というタイプで、トレンドの味わいを表現できる森さんらしいセレクトです。コーヒー抽出はハンドドリップで僕と一緒。でもレシピは全然違います。グァテマラとエチオピアを頂きましたが、透明感のある味わい♪そしてプリン!昔ながらの硬めなヤツで美味しー!彼がずっとこだわって作り続けてきたスコーンは、お土産にテイクアウトしました。
「コーヒーに興味がある人に、もっとコーヒーを好きになってもらいたい。」そう語る彼は、コーヒーセミナーを更に積極的に開催していきたいとのこと。以前セミナーに参加されたというご近所のお客さまが、「淹れるのが難しい!」と彼に楽しそうに話していました。そんな様子を見ていると、ちょっと早く店をオープンしただけの僕でも、既に忘れかけているフレッシュな感覚を思い出します。一顧客だった人が、今やコーヒーを通じて夢を実現した同業者です。そんな姿に自分も切磋琢磨していかなきゃと、想いを新たにしたクロダでした。
この記事へのコメント
おこめ
いいですね
黒田 悟志
ほなさま>関係が変化しながらも続くって、幸せなことですね。
ミキさま>プリンもうまうまです♪
黒田 悟志
だあきちさま>プリンは本当に美味しかったです。ウチもやろうかなぁ…なんて。
江戸っ子さま>お店側は好き勝手にこだわっているだけなのに、それに共感して頂けるお客さまがいるなんて、お店側こそ幸せ者です。
黒田 悟志
ミキさま>スコーンは彼の研究の賜物です!
おひるださま>コーヒーもデザートも美味しく出来ると幸せですよね♪コツコツ続けるのはとっても大切だと思います!
黒田 悟志
hiruneさま>美味しいものって元気の源ですよね♪
ヨシエリさま>店内はスッキリしてて、比べちゃうと自分の店がごちゃごちゃに感じます
ミキ
プリンも美味しそう
ほな
いい仲間です、いつまでも。
江戸っ子
どこのお店でも、コーヒーとスイーツどちらもオーナーのこだわりが お客様の喜びに繋がっているのですね~
だあきち
プリンがおいしそうです!
デザート目当てでカフェに行く事が多いので(^^)
おひるだ
相棒のバイクで片道100キロ!お疲れ様でございます。
故郷で夢を叶えられた森さんというお方も本とに凄いと思います、素敵ですね。
私は夫の影響で段々コーヒー好きになりました。家にあるもので時々ケーキやクッキー、デザートも作るようになり、家族に楽しんでもらえている程度なのですが、なかなか人様にお出しできる様なものは出来ておりませ~ん。(何故かいつも同じように仕上がらない)
少しずつでも、もっと美味しく出来るようになりたいな~。やっぱりコツコツ頑張りま~す。
ミキ
スコーンとコーヒー…想像しただけで美味しい✨
ヨシエリ
お店の雰囲気は良いですし、コーヒーやプリンも美味しいそうですね
hirune
自分ご褒美のアイテムがいっぱいあって元気になれそうですね