阿蘇山は高岳(1592m)、中岳(1506m)、根子岳(1433m)、鳥帽子岳(1337m)、杵島岳(1326m)からなる阿蘇五岳を中心とした山で、僕が一度プライベートでゆっくりと登ってみたかった場所です。火山の国ともいわれる日本の火山文化の壮大な生きた歴史を見られるのはおそらくこの山だけかもしれません。
想像するだけでもソワソワしてしまって、興奮とワクワクが止まりません。その中でも、今回は高岳と中岳のふたつを登ってきました。このエリアで山登りをするときは、絶対に「おべんとうのヒライ」に立ち寄ります。ここは地元民に愛されて止まないお弁当屋さんで、僕も地元民ではありませんが、愛するお弁当屋さんです。山に行くとき買うのはいつも決まっていて、のり弁をひとつ。これが手作り感とボリュームがあって本当に旨いんです!
今回の主役はダブルキャストで、のり弁の他にキンキンに冷やしたアイスコーヒーも準備。灼熱の太陽のもと歩いている時のアイスコーヒーは間違いなく旨いはず。「後で会おうね!」と心の中でつぶやきながらアイスコーヒーをボトルに入れたら登山口を出発。
廃墟となった旧安蘇山頂ドライブインを出て、いよいよ安蘇登山が始まりました。今回のルートは、昨年秋の噴火の影響で閉鎖されていたルートで、今回一部を除いてやっと開通したルートです。現在メインルートの一部が迂回ルートになっていましたが、登ってみるとこの迂回ルートが本当に素晴らしい!緑から灰色の世界へ、小さな上り下りの連続は、安蘇の懐をじっくり歩いている感覚で、むしろこっちをメインルートにした方がいいと思ったくらいです。
しばらく歩くと、もう僕の言語では表現しきれないレベルの壮大なカルデラが目の前に現れました。この力強さは、今もなお生きているこの山の鼓動が気のせいか聞こえてくる気さえしてきます。そう。僕はこの絶景を見たくてこの山に今回来たのだ!
もう鼻歌が止まらない。お仕事用のガイド装備もなく荷物も軽いとなれば、おもわず小走りしてしまったり、スキップ気味の足取りになってしまいます。照りつける灼熱の太陽は、僕の皮膚をジリジリとこんがり焼き上げていきます。汗はどんどん流れ、僕のロングパンツのウエスト部分に溜まり、ほとんど見た目が失禁状態だ…。どうにも恥ずかしい状態だけど、これもまた今日という日を幸せに感じられるエッセンスなのだ。
ひとつ目の頂上中岳を抜けて、最後に高岳山頂に到着。ほとんど人がいない頂上からの景色は貸し切りで、ここには自然の力強いエネルギーと何にも縛られない自由がありました。ここからがメインイベントの時間です!
メインイベントは今回のダブルキャストをじっくりと楽しむ時間です。まずはボトルの蓋を開けて、登頂30分前から灼熱の中水分を摂取せずに我慢して歩いた喉にアイスコーヒーを一気に流し込みます。食道まで熱く煮えたぎった身体をスーッと通っていくアイスコーヒーは、胃の形が分かるほど全体に広がって行く感覚はもう体内に北極が一気に広がる様です。
「プハ〜」っと一息つくと共に、もう一人の主役に取りかかります。汁漏れがないように丁寧にラッピングされたフィルムを剥がし、待ちに待ったおべんとうのヒライののり弁の蓋を開けると…。楽しくはずむように歩きすぎたのか、見事に中身が片側に集まっていました。これは僕の楽しさが見える化されたもの!しっかりとがっついて一粒残らず胃の中に流し込みました。
温泉に入って、空港でほんの少しだけPCを開いたら、飛行機の中で夢の中。僕の素敵な夏休みになりました。
この記事へのコメント
おこめ
素敵です
りょう
素敵!
ぽんで
本当に壮大な景色だ
ほな
噴火大丈夫ですか。
だあきち
恐竜とかが出てきそうな景色ですね!
冷えたアイスコーヒー、おいしそうです(^^)
江戸っ子
のり弁当と阿蘇山 そして、青空とアイスコーヒー 夏休みを満喫している そのものですね♪
ゆーだいすきかあさん
ステキすぎる 夏休み
ミキ
登山にお弁当にアイスコーヒー‼︎最高ですね‼︎
ミキ
カルデラとか生で見たことないので、すごい羨ましい!
おひるだ
山登りで頂くアイスコーヒーと、ヒライののり弁当、とっても美味しそうです。山頂でのポーズも笑顔サイコーです~。素敵な夏休みとなりましたね。
私もどこかへ、ポンッと出かけたくなりました。
hirune
気持ちよさそ~!