中途半端に半日だけ空いたとある日、みなさんなら何をしますか?僕は溜まった“やりたいことリスト”に目を通して、その日一番楽しくできそうなことを選んで実行します。今回選んだのは、“実験”です。
実験といっても試験管やビーカーの中に怪しい液体が入っていて、煙を発しているような実験ではなく、山旅に関する実験です。山歩きは緻密な計算が必要で、それを間違えると死に至ることもあります。
例えば、装備の「総重量・体力・技術」の関係があります。技術があれば荷物(=装備/備品)を減らせます。なぜならば、減らした荷物でできることを技術で補えればその分の荷物がいらなくなるからです。荷物を減らすと総重量が軽くなるのでもっと遠くまで行けます。でも、技術が伴わないで無理矢理荷物を減らすと、死に直結してしまうというわけです。
今回の実験は、新しく導入するドライフードとガスの消費量、そして持ち歩くお湯との相性や調理時間についてです。こちらはガスの消費量に大きく関係してきますから、結果重量軽減と命と直結するわけです。そして、もちろんいかに燃料や時間を節約しながら美味しいご飯を食べるかということを考えます。
実験対象は山梨県で「DILL eat,life」というレストランを営む山戸さんが作っているトレイルフード「THE SMALL TWIST TRAIL FOODS(通称スモールツイスト)」というもの。山でよくあるフリーズドライではなく、ドライフードというタイプの携帯フードです。簡単に言うと、フリーズドライは一度凍らせてから水分を蒸発させて、ドライフードは名前の通り乾燥させたタイプのものです。先日これを食べる機会があったのですが、本当に旨い!世界中のトレイルフードを現地で買って食べてみたけど、ここのはダントツでした。
さて、今回の実験は、このスモールツイストを食べる際に、どれだけシングルバーナーのガスを使わないで食べられるのか?持っていくならどの味がいいか?などを探ること。通常スモールツイストは、フードと指定の量のお水を入れて、混ぜながら沸騰させます。沸騰後10分程度で食べられるというものです。
ただ、水から沸騰させるとなると、ガスの消費量が多くなる。そこで常にお湯を山専ボトルに入れて持ち歩いている僕は、この沸騰時間を短縮しようと考えたわけです。本当はおそらくお水から沸騰までの時間が重要で、この間にドライフードが少し水分を吸い始めるよい流れなのだと思います。このへんの微調整をうまく行えばガスの消費をおさえ、さらに美味しいトレイルフードが食べられるというわけです。
庭のデッキに座って、湯が沸く時間とガスの消費量、そしてフードが完成するまでの時間を計測する。その後、ボトルから注いだお湯で同様の計測をする。食べ頃になるまでの調整を何度か繰り返して、自分なりの法則を算出していきます。
実験を始めてから4時間。あっという間に僕のオフは終了。出てきた結果はまずまず。山に入った時の美味しいご飯タイムと、効率的な荷物の軽量化のイメージができました。満足のオフタイムを経て、午後からの仕事モードもいつもより仕事が順調にはかどった気がします。…が、僕のやりたいことリストは、マイドライフードづくりが増えました。
この記事へのコメント
おこめ
美味しそうですね
りょう
こんな実験いいね!
今なら災害対策にも?!
ぱる
ドライフードって知らなかったです。自分でも作りたい!
ぽんで
フリーズドライの活用っていっぱいあるんですね
ほな
登山食品の多さにびっくり。
ほな
フリーズドライの多さにびっくりです。
ほな
おいしそうです。
hirune
うどんとつゆを入れていったら
ふやけて汁けがなくなっててでてこなくて
焦ったことを思い出しました
ゆーだいすきかあさん
山専は本当に冷めないから やまめしの味方ですよね
ミキ
ドライフードのミート超絶美味しそう!
おひるだ
フリーズドライやドライフード、今は便利で美味しそうなものがいろいろ出ているのですね。ドライフードのミートソース、手軽で美味しそうですね。機会があったらちょっと試してみようかな。