前回に引き続き、SSTRに参加した話の後編です(前編はコチラ)。出発日は前日からの冷たい雨が降り続いていました。予報を踏まえ入念な雨対策はしていましたが、本格的な雨天ライドは初めてなので、さすがに気分は萎えます。雨用カバーの装着などにも手間取り、出発はおよそ30分遅れて既に日の出時刻を過ぎていました。まずは太平洋岸のスタート地点として選んだ暁ふ頭公園を目指します。冷たい雨の中、トラックがバンバン流れる首都高を気合いで走り、公園には5時に到着しました。
誰にも会わないかと思いきや、SSTRのゼッケンを付けたバイクが二台いました。軽く挨拶をしつつ、早速スタート地点の登録を行います。この後ゴールまではポイント対象地点に着くたび、専用サイトで”地点登録”を行いながら走ります。ちなみに今回決めたルートは、前半は長野県松本まで中央道を走って時間と距離のマージンを稼ぎ、後半は道の駅でポイントを稼ぐためにほぼ下道と言う作戦です。しばらくは遅れを取り戻すため、自作のタイムテーブルを目安に高速をサクサク走ることにしました。
SA・PAに立ち寄るたび参加者のライダーに出会います。しかもお互いペースがほぼ一緒のため、同じ人と度々出会います。「雨なかなか止まないですね〜!」なんて会話を楽しみながら走るうち、雨自体にも慣れてしまって当たり前のように走っていました。ところがレインウエアの裾からいつの間にか雨が侵入していて、腹部を濡らしたせいでお腹を冷やし、高速最後のPAでトイレに駆け込むと言う事態に。その後温かい蕎麦を食べて(その日3回目の朝ご飯)復活した僕は、松本ICを降りていよいよ下道、峠越えに入ります。
まずは予定通りのGSで給油。そして胸ポケットに忍ばせたスマホのナビを起動し、音声案内を聞くためにイヤフォンをしました。ほとんどのライダーはスマホをハンドルに付け、ナビにして走っていますが、地図を見ながらはどうも危ない気がして僕は使っていません。かと言って道を間違えるのはタイムロスで焦りが生じ、かえって危険です。そこで音声案内だけなら上手くいくと考えて試してみたのです。これが大正解で、見知らぬ土地をスムーズに駆け抜けることが出来ました。いつの間にか雨は止み、青空が広がり始めていました。そして陽が傾き、タイムリミットが刻々と近付いていました。
18時過ぎ、遂にゴール区間となる千里浜なぎさドライブウェイに入りました。周囲では多くのライダーが浜辺にバイクを止めて記念写真を撮っています。隣にいたライダーと自然に健闘を讃え合い、お互いのスマホで撮り合いました。そして最後の地点登録を行うと画面はゴール表示に変わり”完走”が記録されました。さあ、あとは残り8kmの砂浜をパレードランです!その先にはSSTRのゴールゲートが設けられ、ウチの奥さんと友達が僕の到着を待っています。夕陽に照らされた何台ものバイク、たくさんのテールライト。僕もその長い列に続いて走り出しました。
18時半、太陽を追い駆けて日本を縦断した僕は、ようやくゴールゲートを走り抜けました。仮設の駐輪場にバイクを停めて浜辺の受付へ向かう途中、奥さんと友達が笑顔で出迎えてくれました。スタート地点からの記録は449km、自宅からだと474km、7~8割は雨中の走行を強いられましたが、最後に待っていた美しい夕陽と、日本中からやって来たバイクの車列が流れゆく光景は、生涯忘れることのないものになりました。SSTRはゴールしましたが、翌日僕はもう一泊して能登半島をゆっくりツーリングしました。次回はその時に見た風景や出来事をお届け致します。
この記事へのコメント
おこめ
楽しそうですね
ほな
きれいな夕日が印象的です。
ミキ
待ってました、ツーリング記事‼︎
カッコいいですね〜‼︎
ほな
お疲れ様でした。
かめがな
楽しい雰囲気が良かった
江戸っ子
夕日に逆行のバイクの影がとてもステキでした。
続きが楽しみです。
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当日 雨だったので心配でしたが 無事に完走お疲れ様でした!また次のツーリング楽しみですね♪
ポンちゃん
無事にゴールされて感動です!
ほな
大勢の中年の集まりですね。勝ち組です。
おひるだ
笑顔でゴ~~ル!凄い!\(^o^)/
長い道中、お疲れ様でした。本とにご無事でなによりでした~。
ぽんで
旅はまだまだ続きますね
コーヒーブレイク
卵落としラーメン美味しそう!
hirune
最高のフィニッシュですね!